米国防総省の報告書「中国軍は戦闘経験が不足」
中国軍が台湾総統府の模擬施設で斬首訓練

2049年までに世界最強の軍隊になることを目標に掲げる中国人民解放軍が、米軍のように「ベネズエラのニコラス・マドゥロ・ベネズエラ大統領を3時間で拘束する」作戦を遂行できるのかについて専門家の間で分析が行われている。
米特殊部隊は今月3日、空軍・海軍・情報機関・宇宙軍を統合した合同作戦を通じて、ベネズエラの首都カラカスに侵入し、マドゥロ大統領を約3時間で拘束して米国へ移送した。
香港紙サウス・チャイナ・モーニング・ポストは11日、ジョシュア・アロステギ米陸軍戦争大学戦略研究所・中国地上戦力研究センター所長ら専門家の見解を引用し、中国軍の作戦遂行能力について報じた。
アロステギ所長はマドゥロ大統領拘束作戦オペレーション・アブソリュート・リゾルブ(Operation Absolute Resolve)について「長年にわたり構築されてきた多領域作戦、数十年に及ぶ世界各地での介入から得られた成功と失敗の教訓、そして多様な情報源を高度に統合した成果の結晶だ」と評価した。
中国も米国がベネズエラで使用したものと類似する第5世代ステルス戦闘機、最新の海軍システム、サイバー・電子戦プラットフォーム、高性能ヘリコプター、精密誘導兵器などを保有しているとされる。
しかし、中国の特殊部隊要員は2万人から3万人規模とみられ、戦略レベルの任務を遂行するには難しいとの指摘が出ている。
各特殊部隊が中国人民解放軍陸軍、新疆・チベット軍管区、海軍海兵隊、空軍空挺部隊、ロケット軍偵察連隊、中国人民武装警察(PAP)などに分散配属されており、特殊部隊専用の統合的インフラが整っていないためだ。
その結果、通常戦力に依存せざるを得ず、マドゥロ大統領拘束を担った米海軍特殊部隊SEALチーム6やデルタフォースのような高度な侵入作戦を専門とする部隊は存在しないと分析されている。

特に米国防総省が昨年公表した中国軍戦力評価報告書では「台湾指導部に対する斬首作戦」について、中国軍内部では部隊間の協調能力不足、実戦経験の欠如、汚職問題などが負担要因となっていると指摘された。
中国軍は2027年までに台湾との戦争に勝利できる能力を確保するという目標を掲げている。
これまで中国軍はネパール地震での捜索・救助活動、イエメン戦争の避難、アデン湾での海賊対処、インドとの国境衝突などに派遣された実績はあるものの米軍と比べると本格的な戦闘経験は限られているとみられている。
米軍はマドゥロ大統領拘束作戦に先立ち、数カ月間にわたりマドゥロ大統領が潜伏していた隠れ家と同一の模擬施設を建設して作戦訓練を重ねていた。
中国軍も近年、台湾指導部拘束を想定した模擬訓練を実施してきたとされ、内モンゴル自治区朱日和にある軍事訓練基地には台湾総統府や立法院(国会議事堂)の実物大模型が設置されているという。
















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