
空中攻撃を防ぐためのレーザー兵器の小型化が急速に進展している。米国で、SUVサイズの小型軍用車両に搭載可能なレーザー砲が開発され、無人機(ドローン)対策の新たな主力装備となる可能性が高まっている。
米防衛企業のエアロバイロンメントは最近、公式資料を通じて、レーザー砲を搭載した小型軍用トラック2両を米陸軍に引き渡したと発表した。同社が納入した車両は歩兵分隊車両(ISV=InfantrySquadVehicle)と呼ばれ、兵士9人が搭乗できる設計で、全体の大きさはSUVやピックアップトラックとほぼ同等である。
エアロバイロンメントは、このISVの後部にレーザー砲システムを搭載した。システムは360度回転可能な砲塔型レーザー発射装置のほか、レーザー生成用発電機、機器の発熱を抑える冷却装置などで構成されている。同社技術の最大の特徴は、これらすべての装置を小型化し、ISVのような小型車両に収めた点にある。レーザー発射に必要な機器一式をまとめても、家庭用冷蔵庫と同等のサイズに抑えられているという。
2010年代半ばから運用されてきた米軍の従来型レーザー兵器は、大型艦艇や、少なくとも全長6メートル級(約600センチ)のコンテナ車両を必要とした。エアロバイロンメントはこうした大型化の課題を克服した形である。レーザー兵器が小型化されることで、最大の利点となるのが機動力の向上である。敵の空襲が予想される地域や、すでに攻撃を受けている地点へ迅速に展開し、対空防衛に即応できる。
今回開発されたレーザー砲の出力は20キロワット(20kW)である。レーザー照射によって無人機の機体を加熱し、モーターやバッテリー、センサーなどの重要部品を破壊する仕組みとなっている。出力が比較的小さいため、装甲が厚い有人航空機や巡航ミサイルを無力化するのは困難であるが、ロシア・ウクライナ紛争をきっかけに急増した無人機による攻撃を防ぐには十分な性能とされる。多くの無人機は軽量化のため機体装甲が薄く、20キロワット級でも迎撃が可能であるという。
エアロバイロンメントは、レーザー兵器はもはや未来技術ではなく現実の戦場で通用する手段となったと言及し、現代戦で増大する新たな脅威に効果的に対応できると強調した。
















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