中国の習近平国家主席は、近年ひそかに推進してきた終身権力の最大の障害とも言える中国軍部を壊滅させながら、自らの予想シナリオ通りに着々と進んでいる。特別な突発事態が発生しない限り、今や終身権力はほぼ確実になったと言えるだろう。

実際にそうせざるを得ないのは、彼が党政とともに中国権力構造の三つの軸とも言える軍部までも年初から完璧に掌握した事実からもよくわかる。中国人民解放軍の最高指揮部である中央軍事委員会内の「ノーマン」すなわち反対論者たちが過去3年近く続いてきた彼の電光石火の粛清作業を通じて、今やほぼ消え去ったという事実を考えれば、明らかにそうだと言える。
中国軍部に詳しい北京の情報筋によると、習主席が首長を兼ねる中央軍事委員会は、2023年3月初めに開かれた第14期全国人民代表大会(全人代)で慣例通り陣容を整えたという。メンバーは首長である習主席を含め、張又侠と何衛東副主席、李尙福、劉振立、苗華、張盛民委員など、計7人だった。習主席に対して「ノー(No)」と言える立場にあった者は6人と言える。
しかし、彼らは順次排除された。まず2023年に李前国防部長が汚職の疑いで失脚した。2024年には苗前政治工作部長が李部長の後を追った。2025年には軍序列3位の何前副主席が失脚した。24日には張副主席と劉委員まで汚職の疑いをかけられた。当然、結果は失脚だった。
年初の張前副主席らの失脚により、今や中央軍事委員会の元年メンバーは昨年末に昇進した張盛民副主席だけが残った。この状況では、彼もいつ失脚してもおかしくない。本人の意思に関わらず、習主席が中央軍事委員会を左右できる状況になったと言わざるを得ない。基本的に彼の終身権力に対して「ノー」と敢えて言う者がいない状況になったとも言える。昨年9人もの上将が失脚した事実を考えれば、なおさらそうだ。
この分析は、人民解放軍の機関紙である解放軍報が25日付社説で「張又侠氏と劉振立氏は党と軍の高級幹部として党中央と中央軍事委員会の信任を深刻に裏切った。中央軍事委員会主席責任制を深刻に侵害し、破壊した」と指摘した事実からも裏付けられる。張副主席と劉委員が習主席の終身権力の意志に不満を抱いたため、即座に排除されたと断言してもよいだろう。今や張副主席が「イエスマン」になるしかない状況だと言える。
習主席は2027年秋の第21回中国共産党全国代表大会で総書記4選に挑戦する。もちろん障害はない。予想通り成功すれば、事実上国家主席、中央軍事委員会主席まで予約することになる。健康が許す限り80歳になる2032年秋に総書記5選まで狙うという展望が出てくるのは当然だ。彼の終身権力時代が軍部を完全に壊滅させながら華々しく開かれたと言えるだろう。













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