” />ドナルド・トランプ大統領は風力発電所が嫌いだ。「風力発電所は目障りだ」「クジラを狂わせる」「鳥を殺す」と何度も表明してきた。風力発電機の騒音が癌を引き起こすという主張までしたが、根拠のない話として広く反論されてきた。
そんなトランプが2期目に入って「新規風力発電の建設を阻止する」として掲げた代表的な措置が連邦裁判所の判決5件に相次いでストップがかかった。特にトランプが特に目の敵にしている洋上風力はさらにそうだ。トランプはスコットランドの自分のゴルフ場近くの洋上風力の推進を阻止しようとして10年以上前に法的闘争で失敗した後、洋上風力に対する反感がさらに強まったという見方もある。
昨年12月、アメリカ合衆国内務省は「国家安全保障」を理由に連邦水域で工事中だった数十億ドル規模の洋上風力5件のリース手続きの中断を発表した。風力タービンがレーダー信号を妨害する可能性があるという論理だった。
しかし、2日(現地時間)連邦裁判所はデンマークのエネルギー企業オーステッドがニューヨーク州沿岸で推進中の「サンライズ・ウィンド」が工事を再開できると決定した。コロンビア特別区連邦地方裁判所のロイス・ランバース判事の判断だ。この決定は最近3週間の間に同じ問題でトランプ政権が5回目の敗訴を記録した判決となった。結果的に連邦水域で推進されていた5件の洋上風力プロジェクトすべてが「再開せよ」という司法の許可を受けることになった。
法的闘争が完全に終わったわけではない。トランプ政権が控訴するかどうかはまだ不透明だ。しかし、洋上風力擁護団体ターン・フォワードのヒラリー・ブライト事務局長は「5回の判決と5回の同じ結論が出た」とし、「訴訟が生んだ不確実性を今終わらせ、承認されたプロジェクトがすべきことを終えさせるべきだ」と述べた。内務省は訴訟が進行中という理由でコメントの要請を拒否した。
興味深いのは、トランプの攻撃にもかかわらず風力と再生可能エネルギーの拡大速度が簡単に鈍らないという点だ。連邦エネルギー規制委員会(FERC)の資料を引用した集計によると、2025年1〜11月にアメリカで新たに設置された発電設備の中で風力と太陽光が合わせて「ほぼ90%」を占めた。
太陽光とバッテリー蓄電装置の急成長が大きな割合を占めたが、風力も設置増加傾向が顕著だった。風力は同期間の新規設備の約15.8%を占め、2025年1〜11月の新規風力設置量(5563MW)は前年同期比で71%増加した。
投資家の視点も完全には変わっていない。トランプ政権が環境に優しいエネルギーに対する連邦支援を大幅に減らし、風力・再生可能エネルギープロジェクトを訴訟で圧迫しようとしても、電力価格の上昇とデータセンター発電需要の急増が「クリーン電力」の展望を支えているという見方が出ている。
今回再開判決が出たサンライズ・ウィンドは工事が約半分近く進んだ状態だと伝えられている。事業者は完成すればニューヨーク州約60万世帯に電力を供給できると述べている。今年中に電力供給を開始できるという見通しも出ているが、具体的なスケジュールは今後の法的手続きと工事再開の速度次第だ。
















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