
米国と中国が台湾問題を巡って武力衝突する場合、オーストラリア西部の海軍基地が米軍の原子力潜水艦の重要な前進基地として機能するという見通しが出てきた。
8日、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によると、米国防総省は対中国抑止力を高めるため、オーストラリア西部の「HMASスターリング」オーストラリア海軍基地に最大4隻の原子力潜水艦を循環配備する計画だという。
今回の配備は、米国・英国・オーストラリア3国の安全保障協力体制である「オーカス(AUKUS)」合意の一環だ。来年、最初の潜水艦の到着を皮切りに、米国・オーストラリア両軍の協力はさらに加速する見込みだ。
米国がオーストラリア基地に注目する理由は、戦略的・保険的性格が強いからだ。米軍の立場からすると、中国との紛争が発生した場合、重要な戦力である原子力潜水艦を戦場に比較的近く配置できるだけでなく、状況が悪化した場合には米軍の避難所として活用できるという点で利点が大きい。
現在、米国はグアムに原子力潜水艦を配備しているが、中国との戦争が実際に勃発した場合、開戦初期に中国のミサイルの波状攻撃でグアムの軍事施設が無力化される恐れが指摘されてきた。
一方、西オーストラリアにあるスターリング基地は、中国本土から相対的に遠く離れているため比較的安全であり、南シナ海や台湾海峡など主要な紛争地域との接近性が良いとの評価を受けている。
米国の潜水艦部隊を指揮する海軍准将、リンカーン・M・ライフステック氏(Lincoln M. Reifsteck)は最近この基地を訪れ、「交戦中に艦船が損傷した場合、(修理後)できるだけ早く戦場に復帰することが重要だ」と述べ、「西オーストラリアの地理的利点は、グアムやハワイ真珠湾の機能を補完し、米海軍の対応速度を高める」と強調した。
スターリング基地は、米国とオーストラリアなどの同盟国が軍事力を統合し、中国に「台湾侵攻は過度に大きな代償を伴う」という信号を送ろうとする動きの象徴と評価されている。
オーストラリア政府はこの基地に約56億ドル(約8,782億7,286万円)を投資し、訓練センターや居住施設、潜水艦桟橋、放射性廃棄物の処理施設などを整備している。基地近くのヘンダーソン地域には約84億ドル(約1兆3,175億円)規模の造船・整備団地が整備される予定だ。
オーストラリアは自国の領土に外国の軍事基地を許可しないという原則を維持しているため、米国の原子力潜水艦の配備は公式には「循環配備」となる見込みだ。しかし、米国と英国の軍人約1,200人がこの地域に移動することが予想されており、事実上長期駐留に近いとの観測も出ている。
スターリング基地に関する課題も少なくない。原子力潜水艦の運用経験がないオーストラリアが2030年代初頭まで高度な整備能力を備えることができるかどうかは不透明だとWSJは指摘した。また、放射性廃棄物の処理に対する地域住民の懸念も高まっている。
政治的論争も激しい。オーストラリア緑の党のソフィー・マクニール州議会議員は「美しい海岸の町が巨大な米海軍基地になっている」とし、安全リスクの増加を警告した。
前オーストラリア首相であるマルコム・ターンブル氏は「オーストラリアに米国の潜水艦基地があり、実際に我々の潜水艦がないなら、国益に合致するのか疑問だ」とし、「オーカス協定はオーストラリアの主権を大きく犠牲にした決定だ」と批判した。
一方、賛成派はこの基地が雇用を創出するだけでなく、オーストラリアが自国の原子力潜水艦を確保するまで重要な空白を埋めると主張している。
シドニー大学・米国研究センターのマイケル・グリーン所長は「戦略的・作戦的な観点から考える必要もない完璧な選択だ」とし、「中国のミサイル射程から遠いここが、実際の戦争で決定的な違いを生む可能性がある」と評価した。
















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