
ロシアによるウクライナ侵攻から4年を迎え、キーウを訪問した欧州連合(EU)首脳陣がハンガリーの反対で頓挫した900億ユーロ(約16兆5,900億円)の貸付を実施すると表明した。
ユーロニュース、ポリティコなどによると、欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長は24日(現地時間)、ハンガリーを含むEU27か国が昨年12月に900億ユーロの貸付に合意したと述べ、「この約束は破ることができない。我々はどのような方法でも約束を守る」と強調した。
EUは23日、ベルギー・ブリュッセルで開かれた外相会議でウクライナに900億ユーロの貸付を提供する案と対ロシア新制裁案を協議する予定だったが、ハンガリーの反対で頓挫した。
ハンガリーは昨年12月のEU首脳会議では900億ユーロの貸付に同意していた。しかし今回は、ロシア産原油を自国に輸送するドルジバパイプラインが復旧していないことを理由に反対票を投じた。
EU首脳会議のアントニオ・コスタ常任議長はこれに対し、「(ハンガリーは)拒否権の行使を即刻撤回すべきだ」と促し、「首脳会議が合意し決定すれば、全加盟国はその決定を実行するために協力しなければならない」と述べた。
同席したウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は「ハンガリーの(オルバーン・ヴィクトル)首相が合意を妨げるのは今回が初めてではない」とし、ハンガリーのドルジバパイプライン復旧要求について「ロシアはこのパイプラインを何度も破壊した。エネルギー休戦(エネルギー施設への攻撃停止)に同意するようプーチンを説得するのはオルバーン首相の役割だ」と指摘した。
ウクライナはロシアの継続的な空襲によりパイプラインの修理が遅れているとの立場だ。一方、ハンガリーとスロバキアはウクライナがロシア産原油供給を妨げるために工事を意図的に遅らせていると主張している。
ゼレンスキー大統領はこれについて「修理工事をすればロシアが再び攻撃する。ロシアが我々のインフラをどう攻撃するかわかっているのか」とし、「(パイプライン復旧要求の)目的は何なのか。修理工事でより多くの人命を失わせようというのか」と反問した。
EUはウクライナに今後2年間で1,350億ユーロ(24兆8,800億円)の支援が必要であり、4月からは本格的な資金支援を開始すべきだと考えている。ウクライナも資金支援がなければ国家崩壊の危機に直面しかねないと訴えている。
EUは戦争勃発から4年となるこの日、キーウで大規模な貸付提供を発表する予定だったが、900億ユーロ貸付案が否決され、発電機購入費など人道支援1億ユーロ(約184億円)と空襲被害復旧費9億2,000万ユーロ(約1,695億円)の支援を発表するにとどまった。














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