
米国が中東に大規模な軍事力を展開する状況下で、イランがロシアの携帯型ミサイルを大量に購入する契約を結んだという報道があった。現地時間22日、英「フィナンシャル・タイムズ(FT)」は、イランがロシアと5億ユーロ(約918億円)規模の先進携帯型ミサイル数千発を購入するという秘密の武器協定を締結したと報じた。流出したロシアの文書を引用した報道によると、イランは昨年12月、ヴェルバ(Verba)の発射台500台と9M336ミサイル2,500基をロシアから3年間で引き取る契約を結んだとのことだ。
今回の協定は、西側の監視と制裁が強化される中で行われたという点で注目に値する。特に専門家らは、この協定がロシア、イランの両国間で、なお継続的な軍事協力が続いていることを示唆していると分析した。実際、ウクライナ戦争以降、イランは2年間に渡りロシアにドローンとミサイルを提供し支援してきた。しかし、昨年、米国がイランの核施設を爆撃した「十二日間戦争」の際、ロシアは何の支援も提供できなかった。これについて、元米政府高官は「FT」とのインタビューで「ロシアは今回の取引を関係修復の手段と見なしただろう」とし、「ロシアはイランがパートナーであり続けることを望んでいる」と分析した。

パリ政治学院のニコル・グラジェフスキー教授は「ヴェルバはロシアの大型防空システムとは異なり、広範な訓練や統合が必要ないため、迅速に導入できる」とし、「このような武器の移転は、イランの軍事力を根本的に変えることはできないが、戦争を長期化させる可能性はある」と評価した。ロシアのシンクタンク戦略技術分析センターのルスラン・プホフ所長も「ヴェルバは、ベネズエラのマドゥロ大統領の生捕り作戦で米国が使用したヘリコプターの活用や、低高度航空作戦の遂行に脅威となり得る」と指摘した。

一方、ヴェルバは低高度で航空機、ヘリコプター、巡航ミサイル及び無人航空機を迎撃するよう設計された携帯式防空ミサイルシステム(MANPADS)で、「ロシア版スティンガー」とも呼ばれる。赤外線(UV)、近赤外線、中赤外線など三つの帯域を同時に探知する光学シーカーを搭載しており、射程は最大6.5km、最大高度は4kmで、発射されるミサイルの速度は秒速約600mだ。専門家らはヴェルバを、高価な戦闘機やヘリコプターに非常に脅威的になり得る武器だと評価している。
















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