
米国が強力な火力を誇る戦略爆撃機B-52を英国の前線基地に集結させ、中東情勢の緊張が再び高まっている。B-52は1回の出撃で最大約32トンの爆弾を投下できる、米空軍を代表する戦略爆撃機だ。今回の配備は、イランの地下核施設を攻撃可能な米軍の戦略資産が欧州や中東周辺に前線展開されつつある兆候と見られている。
英国の公共放送BBCや米軍事専門メディアThe War Zoneによると、現地時間9日、英国グロスターシャーのRAFフェアフォード基地にB-52H戦略爆撃機3機が追加展開されたとのことだ。この基地は、欧州で数少ない米国の戦略爆撃機運用可能な前線基地で、イランを狙った長距離空襲作戦の重要拠点とされている。
同基地にはすでに超音速戦略爆撃機B-1Bランサーも配備されており、米国の長距離打撃力が徐々に集結する様子がうかがえる。英国政府は、米国が自国基地を活用してイランのミサイル施設を先制攻撃する作戦を実施することを承認した。
◆ 英国前線基地に集結…イラン空襲を加速
軍事専門家は、爆撃機の前線配備によって空襲作戦の効率が大幅に向上すると見ている。The War Zoneによれば、米本土から爆撃機を出撃させる場合は往復の長距離飛行が必要だが、英国の基地を活用すれば出撃回数を増やせ、航空機への負担も軽減できるという。さらに、インド洋の米軍戦略基地ディエゴ・ガルシア島も、長距離爆撃機の運用拠点として活用される可能性が指摘されている。
◆ 地下核施設攻撃の切り札「MOP(大型貫通爆弾)」


地下深くにある核施設を破壊できる超大型バンカーバスターも再び注目を集めている。代表的な兵器が「MOP(超大型貫通爆弾)」と呼ばれる約13トン級の爆弾(GBU-57)だ。この爆弾は厚いコンクリートや岩盤を貫通し、地下深部のバンカーを破壊するよう設計されている。
ただしMOPはステルス戦略爆撃機B-2「スピリット」が運用する代表的な兵器で、今回英国に展開されたB-52はMOPの代わりに、約2.3トン級のバンカーバスターGBU-28やGBU-31 JDAM精密誘導爆弾など、さまざまな貫通型爆弾を運用する。B-52が投下する数十発の精密バンカーバスターは、地下施設の入口を封鎖したり換気設備を無力化したりする上で重要な役割を果たすことができる。
◆ 70年の歴史を持つ爆撃機だが、依然として米軍の中核戦力
B-52は1952年に初飛行し、1955年に実戦配備された米空軍を代表する戦略爆撃機だ。その後も幾度となく改良が重ねられ、現在に至るまで米軍の長距離打撃力の中核を担っている。この爆撃機は巡航ミサイルや精密誘導爆弾、核兵器など多様な兵器を運用できる、米空軍を代表する長距離戦略爆撃機でもある。
こうした大量搭載能力と長距離作戦能力により、B-52はステルス戦略爆撃機B-2スピリットと並んで、地下核施設攻撃や長距離戦略爆撃任務の中核戦力と位置付けられている。
B-52はベトナム戦争の大規模爆撃作戦であるラインバッカーII作戦や湾岸戦争、さらに最近ではシリア・イラクでのイスラム国(IS)を対象とした空爆まで、ほぼすべての主要な米国の戦争に投入されてきた。これまでに約740機が生産され、現在は約58機が現役で運用されている。
















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