
米ホワイトハウスは、イランの降伏の有無にかかわらず、トランプ米大統領が目標達成を確認した時点で対イラン軍事作戦を終了させる可能性があることを明らかにした。これを受け、米国がイランの軍事力を一定程度制圧した後に「独自の勝利宣言」を行って攻撃を停止するとの見方が出ている。しかし、米軍撤退後もイランによるホルムズ海峡封鎖などの抵抗が続き、軍事的緊張が持続することへの懸念は根強い。
キャロライン・レビット大統領報道官は10日(現地時間)のブリーフィングで、「トランプ大統領が言及した『無条件降伏』とは、必ずしもイラン政権が直接そう表明することを意味しない」と述べ、「イランがもはや直接的な脅威ではないと判断する時点を決めるのは大統領だ」と説明した。さらに、米軍の作戦目標として以下の3点を挙げ、これらが達成されたと判断した時点で作戦は終了すると強調した。
イランのミサイルおよびミサイル生産能力の破壊
海軍力の無力化
核兵器保有の恒久的阻止
この説明は、トランプ氏の独自判断によって戦争を終結させることが可能であるという意味に解釈されている。米政治メディア「Axios」は、「トランプ大統領がイランのミサイルやドローン能力が十分に弱体化したと判断すれば、根本的な政治状況が解決していなくとも、勝利を宣言して撤退する可能性がある」と指摘している。また、イラン政権との核開発に関する交渉や停戦協議もシナリオの一つとして浮上している。
しかし、米国が一方的に勝利を宣言しても、中東情勢が直ちに安定するかは不透明だ。先日殺害されたハメネイ前最高指導者の次男、モジタバ・ハメネイ師を新指導者に選出したイランは、ホルムズ海峡の封鎖や域内の米軍基地への攻撃を継続する可能性が高い。さらに、強硬路線を崩さないイスラエルが米国抜きで攻勢を続ける懸念もある。イスラエルのネタニヤフ首相はこの日の声明で、「イランに打撃を与えたことに疑いの余地はないが、戦いはまだ終わっていない」と述べ、追撃の手を緩めない姿勢を示した。
米ハドソン研究所のウォルター・ラッセル・ミード氏は、「最も可能性の高いシナリオは、米国が大部分を撤退させる一方でイラン政権が存続する過渡的な状況だ。この場合、米国の作戦は根本的な問題を解決できず、世界の重要地域で不安定な勢力均衡を維持するに留まる『無分別な作戦』として記憶されることになるだろう」と分析している。
















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