
イランの攻撃を受けた米軍のF35戦闘機が緊急着陸した。イスラエルやクウェートの石油施設もイランによる報復攻撃を受けた。
AFP通信によると、米中央軍は19日(現地時間)、イラン周辺で任務を終えたF35戦闘機1機が中東の米軍基地に緊急着陸したと明らかにした。中央軍のティム・ホーキンス報道官は「機体は無事に着陸し、パイロットの状態も安定している」と説明し、緊急着陸の原因については「調査中」としている。

CNNは米軍関係者の話として、この機体が「イランによる発射とみられる攻撃を受けた」と伝えた。これに対し、イランのイスラム革命防衛隊はイラン国営放送(IRIB)を通じ、新たな防空システムを用いて米軍機に深刻な損傷を与えたと主張した。一方、米軍は機体の損傷状況や被弾の有無については明らかにしていない。F35はステルス性能を備えた最新鋭の戦闘機だ。
米軍は先月28日にイランへの空爆を開始して以降、航空機の損失が相次いでいる。今月2日にはクウェートでF15戦闘機3機がクウェート軍の誤射により撃墜され、12日にはイラク西部上空でKC135輸送機が墜落し、乗員6人全員が死亡した。
イランはイスラエルに対しても多数のミサイルを一斉発射した。AFP通信によると、同日夕方からエルサレムなどで空襲警報のサイレンが鳴り、複数の爆発音が確認されたという。
イスラエルの救急機関マゲン・ダビド・アドム(MDA)は、イスラエル北部キリヤット・シュモナでの攻撃により2人が負傷し、このうち1人が重体だと発表した。

また、エルサレムの北約150キロに位置するハイファの製油施設にもミサイルが着弾し、黒煙が上がる様子が確認された。イスラエルのエリ・コーヘン・エネルギー相はタイムズ・オブ・イスラエルに対し「重大な被害は出ていない」と述べた。同メディアはイスラエル軍の話として「製油所の建物には命中していない」と伝えている。
ペルシャ湾岸諸国のエネルギー施設を狙った攻撃も続いている。ル・モンドによると、クウェート国営通信は「クウェート国営石油会社KNPCが所有するアルアフマディ製油所が20日未明、複数回のドローン攻撃を受け、一部設備で火災が発生した」と報じた。一部施設は稼働を停止しており、同施設は前日にも攻撃を受けていた。
このほか、19日夜から20日朝にかけてバーレーンの倉庫がイランの攻撃を受けて炎上し、サウジアラビアの東部と北部では計7機のドローンが迎撃された。
米国とイスラエルはイランの発射拠点の破壊を進めているものの、イランはミサイルやドローンなどの非対称戦力で中東各地を攻撃する能力を依然として維持しているとみられる。
















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