
今月初め、東シナ海の日中の中間線付近で大量の中国漁船が南北約350kmにわたって大規模に集結していたことが、産経新聞の30日の報道で明らかになった。
産経新聞は地理空間情報分析会社ingeniSPACEと共同で、船舶自動識別装置(AIS)を搭載した船舶の位置と操業状況を確認できる「Global Fishing Watch(GFW)」のデータを分析した。その結果、1日から3日にかけて中国漁船が反転した「L字型」の大規模隊列を形成して集結したことが判明したと伝えた。確認された漁船団は約1,200隻で、東経125度と北緯29度線に沿って逆L字型に並んでいた。
大量の漁船が日中の中間線付近に集結したのは今回が初めてではない。産経新聞がGFWデータを分析したところ、2022年1月初めから大量の漁船が東経125度付近に集結する動きがあった。2024年8月中旬と下旬、昨年8月中旬、昨年12月下旬と今年1月中旬にも同様の動きが確認された。ただし、明確なL字型の隊列が現れたのは、昨年12月下旬以降だという。
産経新聞は、漁民が有事の際に民兵として動員される可能性があることから、今回の動きが単なる操業活動を超え、米国と日本を牽制するための準備の一環である可能性があると指摘した。大量の漁民と漁船が動員された背景には、中国人民解放軍の上層部の指示があった可能性があるという。同紙は、中国が全土を5つの戦区に分けて管轄しているが、今回の漁船団の構成は特定の戦区を超える様相を呈していると指摘した。
一方、日本政府の一部では、この密集隊形は悪天候を避けるための行動だとの見方もある。3月初め、東シナ海の南部海域では強風と高波が発生したと伝えられている。しかし、昨年12月と今年1月の漁船団の整列時の状況を知る専門家は産経新聞を通じて「悪天候回避説」を否定した。この専門家によると、漁船は「東経○○度の西側に移動せよ」という指示を受けた後に動き、その後海が荒れて波高が4mを超えたため、帰港した船も少なくなかったという。
















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