
先月31日(現地時間)、米アクシオスは、イラン戦争の終結に向け、中国とパキスタンが即時停戦やホルムズ海峡の航行再開を柱とする新たな構想を提示したと報じた。パキスタンのイシャク・ダール外相は、この構想が中国訪問中に策定されたことを明らかにした。
これに対し、ドナルド・トランプ米大統領は、新構想を支持するかとの質問に対し具体的な言及を避ける一方、イランとの外交は順調に進んでいるとの認識を示した。
情報筋によると、中国は今回の合意形成に向けた取り組みに一定の役割を果たしたという。これまで米国とイランの間で重要な仲介役を担ってきたパキスタンが、米国が反対する構想を中国とともに提示する可能性は低いとみられている。また、中国はイランにとって最大の貿易相手国であり、主要な原油輸入先でもある。このため、イラン政府に対して大きな影響力を持ち、戦争終結を目指す明確な動機があるとされる。
ダール外相は同日、北京で中国の王毅外相と会談した。会談後、両国は共同の平和構想を発表した。構想には、以下の内容が盛り込まれている。
①敵対行為を即時に中止し、すべての戦争被害地域に人道的支援を許可する。
②イランおよび湾岸諸国の独立や安全保障の原則に従い、早期に和平交渉を開始する。また、交渉期間中はすべての当事者が武力の行使や威嚇を自制する。
③紛争当事者は、エネルギー施設や海水淡水化施設、電力施設を含む主要インフラに加え、原子力発電所などの平和的な核施設への攻撃を直ちに停止する。
④すべての当事者は、民間および商業船舶の安全な通航を速やかに確保し、海峡の通常航行を早期に回復する。
⑤国連憲章および国際法の原則に基づき、包括的な平和体制の構築に向けた和解を進める。
ダール外相は、この構想が王外相との会談で合意されたものだと明らかにしたうえで、「すべての当事者が受け入れ可能な、バランスの取れた構想だ」と強調した。
一方、トランプ氏はアクシオスとの電話インタビューで「イランとの交渉は順調に進んでいる」と述べ、中国とパキスタンによる構想への評価は避ける一方で、交渉が順調に進展しているとの認識を改めて強調した。
米国が主導する戦争に中国が仲介役として関与することは、注目すべき地政学的な変化となる可能性がある。
トランプ氏は、戦争の影響で延期されていた訪問日程の再調整を進めており、5月にも中国を訪問する計画だ。昨年は「貿易休戦」に署名した後、中国との関係改善を模索してきた。
















コメント1
キツネ
まさに「トンビに油揚げをさらわれる」という状況だ。おいしいところを中国やパキスタン、ロシアが狙っており、アメリカのトランプは悔しさから地団駄を踏むような発言を繰り返している。