DESIが観測データ公開へ、ダークエネルギー解明に期待
エネルギーの大部分を占めるとされるダークエネルギーの解明に向け、国際共同研究チームが史上最大規模となる3次元宇宙地図の構築を完了したと、宇宙ビジネスメディアのSpace.comなどが報じた。
報道によると、国際共同研究チームは、過去5年間にわたって進行してきたダークエネルギー分光装置(DESI)プロジェクトを通じて、4,700万個以上の銀河とクエーサーを観測することに成功し、史上最大規模の3次元宇宙地図を完成させ、このデータを活用して宇宙の根本的な謎の解明に取り組む計画だ。

DESIは、米国アリゾナ州のキットピーク国立天文台にある4メートル望遠鏡に搭載された装置で、5,000本の光ファイバー分光器を通じて2021年から本格的な観測を進めてきた。当初、研究チームは約3,400万個の天体データ確保を予想していたが、実際には4,700万個の銀河とクエーサーに加え、2,000万個以上の近隣の星のデータも追加で確保し、想定を大きく上回る成果を収めた。
米カリフォルニア州のローレンス・バークレー国立研究所に所属しているデイビッド・シュレーゲル氏は、今回確保したデータは、既存の最大の宇宙地図に含まれる約500万個の銀河データと比較して、人類の宇宙に対する理解を約10倍近く拡大させたものと評価した。

主要な観測任務は完了したが、膨大なデータの分析と検証作業はこれから本格化する。研究チームは、研究者が活用できる形式でデータを公開するまでに、さらに約1年を要する見通しとした。プロジェクトは今後、少なくとも2年半にわたり追加データの収集を続ける予定で、DESI装置をアップグレードして2030年代まで運用する案も検討されている。
ダークエネルギーは宇宙全体の物質・エネルギーの約70%を占めるとされるが、その正体はいまだ解明されていない。
DESIの共同研究員であるナタリー・パランク・デラブルユ氏は、「ダークエネルギーのミステリーは、多様な宇宙観測資料を総合的に分析した結果から解き明かされる」とし、「単一の観測だけでは説明が難しいが、DESIデータは可能なシナリオを絞り込む上で重要な役割を果たすだろう」と説明した。
特に、DESIの初期3年分の観測データを分析した2024年4月の研究結果は、これとは異なる可能性を示唆した。ダークエネルギーの強度が時間経過とともに弱まっている可能性があるという痕跡が捉えられたのだ。もし今回完成した全てのデータによる分析でこの結果が確証されれば、既存の宇宙論の根幹を揺るがす重大な発見となる見通しだ。
現在の標準宇宙論モデルであるΛCDMモデルは、ダークエネルギーが一定であると仮定している。そのため、変化が確認されれば既存理論と大きく矛盾することになる。
パランク=ドゥラブリーユ氏は「これは重大なパラダイム転換になり得る」とし、「宇宙の加速膨張を説明してきた従来モデルだけでは不十分になる可能性がある。ダークエネルギー発見以来、最も重要な発見になる可能性もある」と強調した。
一方、英国ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)のオファー・ラハブ教授は「このように膨大なデータは宇宙の本質に対する科学的な突破口を提供するだけでなく、予期せぬ宇宙現象を捉える可能性も高い」と評価した。
















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