ホルムズ海峡、船舶通行が急減!1日130隻→1隻に…世界経済への影響懸念

ホルムズ海峡を通過する船舶数が、中東情勢がグローバル経済に与える影響を測る指標となっている。
22日(現地時間)、米紙ニューヨーク・タイムズはS&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのデータを引用し、前日に同海峡を航行した船舶がわずか1隻にとどまったと報じた。情勢悪化前には1日約130隻が行き交っていたことと比べると、ほぼ機能停止に近い状態となっている。
同日、複数の船舶が通過を試みたものの、イランが貨物船2隻を攻撃したことで、運航は再び萎縮した。
外交・安全保障の研究機関ディフェンス・プライオリティーズのローズマリー・ケラニック局長は、「イランによる船舶攻撃の脅威が現実化しただけでも、通航を抑制する効果は十分にある」と説明した。
ホルムズ海峡は世界の原油供給の約5分の1と大量の天然ガスが通過する要衝であり、これが事実上閉鎖されると、ガソリンやディーゼル、家庭用ガスの価格が世界的に上昇している。
数十年にわたり超大型タンカーによる海上輸送は陸上パイプラインよりも経済的とされてきたため、代替ルートの確保は容易ではない。情勢悪化以降、パイプライン輸送は増加しているが不足は補えず、国際エネルギー機関(IEA)は世界の原油供給が約10%減少したと明らかにしている。
また、米国がイラン国内の1万3,000余りの目標を攻撃し、13日から海上封鎖を実施したとされる中でも、イランは依然として海峡の制御権を維持している。英紙フィナンシャル・タイムズは、米国とイスラエルが今回の戦争の目標としてイランの核開発阻止や体制転換を掲げたのに対し、イランは海上物流を巡る戦いへと局面を移していると指摘した。海峡の制御権は、停戦交渉においてイランにとって強力な交渉カードでもある。
17日には双方が海峡の完全開放を宣言し、一時的に船舶の往来が再開されたものの、数時間後にイランが取り締まり強化方針を示したことで、33隻が通過を断念した。海運分析会社ウィンドワードのミシェル・ヴィーゼ・ボックマン氏は、「信頼が回復しつつあったが、瞬く間に状況は元に戻った」と述べた。
ロイズ・リスト・インテリジェンスによると、3月初めから19日までにイラン関連船舶は308隻(1日平均6隻)が通過したのに対し、非関連船舶は90隻(1日平均3隻)にとどまった。非イラン船舶は同国の許可を得た上で沿岸寄りの迂回ルートを利用しなければ通過できない。ボックマン氏は「航行の自由は事実上存在しない」と指摘した。
米軍はAH-64アパッチを海峡周辺に配備し抑止力を維持していると明らかにしたが、一部の専門家は、米海軍の限定的な展開が逆にイランの実質的な脅威を示していると分析している。
ケラニック局長は「米海軍でさえホルムズ海峡で積極的な作戦を行っていないのであれば、船舶運航再開への信頼を高めるのは難しい」と述べた。また、ドイツの海運大手ハパックロイドのアンデス・ボエナエス常務は「予告なしの攻撃が行われれば、状況の予測可能性はさらに低下する」と懸念を示した。














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