
対イラン戦争の影響で、米軍が保有するミサイルなど精密誘導兵器の在庫が大きく減少し、長距離ステルスミサイルの在庫は約1,500発となっていることが明らかになった。
23日(現地時間)、ニューヨーク・タイムズ(NYT)は、今回の戦闘開始以降、ステルス巡航ミサイルである統合空対地スタンドオフミサイル「JASSM-ER」がおよそ1,100発使用され、残る在庫は約1,500発にとどまると報じた。
「JASSM-ER」は射程が約1,000kmで、1発当たりの価格は110万ドル(約1億8,000万円)に上る。米軍は主に中国との衝突を想定して同ミサイルを整備してきた。
また、今回の戦闘では、1発当たり約360万ドル(約5億7,000万円)の巡航ミサイル「トマホーク」が1,000発以上使用されたとされ、現在の年間調達量のおよそ10倍に相当する。さらに、1発当たり約400万ドル(約6億4,000万円)のパトリオットミサイルもこれまでに1,200発以上が使用されたほか、精密打撃ミサイル「PrSM」や地対地ミサイル「ATACMS」も1,000発以上消費された。
戦費は急速に膨らんでいる。戦略国際問題研究所(CSIS)やアメリカン・エンタープライズ研究所(AEI)などが4月初めに公表した報告書によると、当時までの戦費は280億~350億ドル(約4兆5,000億~5兆6,000億円)に上る。これを1日当たりに換算すると約10億ドル(約1,600億円)となり、不透明さが増す戦闘に巨額の費用が投じられている実態が浮き彫りになっている。
ニューヨーク・タイムズは、米国が弾薬の備蓄を従来の水準に回復するには、アジアなど地域ごとの戦力配分を巡り、難しい選択を迫られる可能性があると報じた。
これに対し、ホワイトハウスは米軍の作戦遂行能力は十分だとして反論した。
キャロライン・レビット報道官は同紙の報道について「記事の前提自体が誤っている」とした上で、「米国は世界最強の軍を保有しており、国内外に配備された兵器や弾薬は、米本土の防衛と最高司令官が命じるあらゆる軍事作戦の遂行に十分だ」と述べた。
















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