
米国とイスラエルによるイランへの軍事攻撃から2か月後、ペルシア湾に足止めされていた日本の大型タンカー「出光丸」が28日(現地時間)、ホルムズ海峡を無事通過した。イランの海上封鎖後、日本のタンカーが海峡を通過したのは今回が初めてだ。
29日の日本経済新聞(日経)などによると、石油会社「出光興産」が所有するパナマ籍の超大型原油タンカー(VLCC)の「出光丸」は200万バレル規模の原油を積載し、インド洋を経由して名古屋港に向かっているという。船舶追跡サイト「MarineTraffic」によれば、出光丸は28日の午前7時(世界標準時)頃、イランが指定した航路であるララク島の南側を通過し、ホルムズ海峡を通過したとされている。
同日の午後7時の時点では、オマーンの首都マスカット北方の公海上でインド洋方面に航行していた。日経は船舶自動識別装置(AIS)の情報を基に、約20日間の航海の後、来月中旬に到着すると見込んでいる。
特に日本政府は「政府交渉の成果」とし、「通行料は支払っていない」と強調した。高市早苗総理は29日の午後、SNSの「X(旧Twitter)」を通じて、「日本関連の船舶1隻がホルムズ海峡を無事に通過し、日本に向かって航行していることを確認した」とし、「3人の日本人船員が乗船している」と明らかにした。
そして「これまで日本を含む全ての国の船舶について、ホルムズ海峡における自由で安全な航行が早期に確保されることが重要であるとの立場からイランに対応してきており、イランのマスウード・ペゼシュキヤーン大統領にもこの立場を伝えた」とし、「政府は今回の船舶通過をポジティブな動きとして受け止めている」と付け加えた。
朝日新聞も「イラン側との協議に日本政府が関与した」とし、「このタンカーはペルシア湾に閉じ込められた日本関連の船舶40隻のうちの1隻だ。ただし、他の日本船舶も同様に海峡を通過するかどうかは不確実だ」と伝えた。イラン側も自国当局との調整を通じて今回の通過が実現したと明らかにした。
東京にある駐日イラン大使館はこの日、Xに投稿し、イランと日本間の歴史的な友好関係が今回の通過に影響を与えたことを示唆した。同大使館は1953年のイランの国際的孤立の中で日本が原油を輸入した「日章丸事件」に言及し、「両国間の長い友情を示す事例で、今も大きな意味を持つ」と述べた。日章丸は出光興産所有の船舶で、石油の国有化などで西側制裁を受けていたイランの石油を日本に輸送した歴史的意義がある。
出光丸は2月末、ペルシア湾に進入した直後、米国とイスラエルがイランに対する軍事攻撃を開始し、足止めされていた。その後、イランがホルムズ海峡を事実上封鎖し、再開放と再封鎖を繰り返し、2か月間移動が制限されていた。
今月初め、日本関連の船舶3隻がホルムズ海峡を通過したが、すべて液化天然ガス(LNG)の運搬船だった。原油を積載したタンカーの通過は今回が初めてだ。現地メディアは海峡に足止めされている約40隻の日本関連船舶の追加移動の可否は依然として不透明だと予想している。
















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