「ついに攻撃か」トランプ氏が狙う“地下核要塞”…イスラエルが掴んだ数千基の遠心分離機情報

米国のドナルド・トランプ大統領が自ら攻撃の可能性に言及したイランの山岳地帯にある核施設に、数千基の遠心分離機が移送されたとのイスラエルの情報分析が明らかになった。同施設は厚い岩盤の地下にトンネル状で建設されているため、米軍のバンカーバスター(地中貫通爆弾)を用いても完全な破壊は困難だとみられている。
ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は20日(現地時間)、イスラエル情報当局が、イランが中部ナタンズ近くのピックアックス山にある地下施設に遠心分離機数千台を移転したと判断したと報じた。イスラエルは関連情報を米国側にも伝えた。
遠心分離機はウラン濃縮に使用する核心機器だ。イランが実際に数千台を地下施設に配置した場合、米国とイスラエルの空爆で損傷した核プログラムを山中で再建するか、外部監視を避けて濃縮活動を再開できるということだ。
ただし米国とイスラエルはイランが現在ここでウランを濃縮しているかどうかは確認できていない。今回の内容もイスラエル情報当局の評価であり、米政府が独自に同じ結論を出したかどうかは不明だ。イランは核兵器開発の疑惑を否定してきた。
ピックアックス山はイラン現地で「コラン山」と呼ばれている。首都テヘランから南へ約220km離れ、昨年米国とイスラエルの攻撃で大きな被害を受けたナタンズ核施設から約2kmの距離にある。
イランは2020年、ナタンズ地上の関連施設が破壊された後、山岳地帯のトンネル工事を本格化した。イラン当局は新施設を遠心分離機の生産・組立に使用すると明らかにしたが、国際原子力機関(IAEA)は内部に入って実際の用途を確認できていない。
トランプ大統領は13日、保守系ラジオ番組「ヒュー・ヒューイット・ショー」で、ピックアックス山を米国の攻撃対象として直接指名した。彼は「ピックアックス山を除去する」とし、イランに備えるよう警告した。また施設の入り口に「大きく強力な一撃」を加えることができると述べた。
当時、トランプ大統領は米国が施設を監視しているが「活動は見えない」と主張した。しかしわずか1週間後、イランがすでに遠心分離機数千台を移動したというイスラエル側の評価が公開され、実際の内部状況を巡る不確実性が高まった。

ピックアックス山は2つの大規模な地下トンネルの複合体で構成されているとされる。一部の分析家は主要空間が90~140m厚の岩盤の下に位置している可能性があると見ている。衛星写真には複数の出入口と換気施設、工事用の道路も捉えられている。
米軍が昨年フォルドゥ核施設に投下したバンカーバスター「GBU-57」も一般的に地盤数十メートルを貫通するように設計されている。ピックアックス山の核心施設が岩盤深くに位置している場合、出入口を崩すことと内部設備を完全に破壊することは別の問題になる。
核施設を攻撃すれば、放射性物質や核関連設備が他の場所に分散する可能性もある。地上軍が直接内部に進入しない限り、被害の程度を確認することも難しい。専門家たちが空爆だけで施設を無力化することが難しいと見る理由だ。
IAEAの現場アクセスが遮断された状況も危険を高める。イランが遠心分離機を実際に持ち込んだのか、核物質まで移動したのか外部から検証する方法が限られているからだ。
トランプ大統領は新しい核合意に先立ち、IAEAがピックアックス山を査察すべきだと主張した。しかしイランが査察を拒否し、米国が軍事行動を選択すればピックアックス山は両国の終戦交渉を破る新たな引き金になる可能性がある。















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