
米国のドナルド・トランプ大統領とロシアのウラジーミル・プーチン大統領は29日、電話会談し、5月9日のロシアの第2次世界大戦戦勝記念日に合わせたウクライナとの休戦案を協議した。
プーチン大統領は、イランを巡る軍事衝突の収拾にも協力したい意向を示したものの、トランプ大統領はウクライナ戦争の終結を優先するよう求め、事実上これを退けた。あわせて、イランには改めて核放棄を迫っている。
タス通信によると、ロシア大統領府のユーリー・ウシャコフ大統領補佐官は同日の記者説明で、プーチン大統領がトランプ大統領に対し、戦勝記念日の行事期間中に休戦を宣言する用意があると伝えたと明らかにした。
そのうえでプーチン大統領は、戦勝記念日について、第2次世界大戦でナチズムに対して共に収めた勝利を記念する日だと位置付け、歴史的な意味合いを強調した。
ブルームバーグ通信は、ウシャコフ補佐官が休戦の具体的な期間には触れなかったと報じている。
また、ウシャコフ補佐官によると、トランプ大統領は4月11〜12日の復活祭に合わせ、ロシアとウクライナが32時間の一時休戦を実施したことを前向きに評価したという。
一方、プーチン大統領は、米国とイスラエルによる対イラン軍事行動に関連し、再び武力が行使されれば、イランと周辺国だけでなく国際社会全体に極めて深刻な結果をもたらすと警告した。さらに、イランに対する地上戦は容認できないとの認識も示した。
トランプ大統領も同日、ホワイトハウスで記者団の取材に応じ、プーチン大統領との電話会談でウクライナ戦争の一時休戦を議論したことを認めたうえで、良い会話だったと語った。
さらにトランプ大統領は、プーチン大統領がイランの濃縮ウラン問題を巡って支援の意向を示したと明かし、私はウクライナ戦争の終結に関わってほしいと伝えた、私を助ける前にまずあなたの戦争を終わらせてほしいと言ったと述べた。
バラク・オバマ政権下で結ばれた2015年のイラン核合意には、イランのウランをロシアに搬出する内容が含まれていた。このため、プーチン大統領はそれに類する形での関与を提案した可能性があり、トランプ大統領はその案を事実上受け入れず、ウクライナ戦争の終結を優先する立場を鮮明にした。
トランプ大統領は、イランとの戦争終結に向けた協議について、電話でやり取りが続いていると説明し、彼らがすべきことはただ放棄すると言うことだと訴えた。そのうえで、核兵器を持たないことに同意しなければ合意はないと改めて強調している。
対イラン海上封鎖をいつまで続けるのかとの質問に対しては、封鎖は天才的だと述べたが、期間についての具体的な見通しには踏み込まなかった。
また、ウクライナ戦争とイランを巡る軍事衝突のどちらが先に終わるかと問われると、おそらく両方とも似たような時間軸で進んでいるとの見方を示した。
















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