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国防長官夫人のドレスに賛否…“米国第一”とのギャップを指摘する声も

望月博樹 アクセス  

引用:X(旧Twitter)
引用:X(旧Twitter)

ピート・ヘグセス米国防長官の妻ジェニファー・ロシェ氏が、公式行事で着用した低価格のドレスが、「アメリカ・ファースト」を掲げる夫の政治姿勢と対照的だとして、議論を呼んでいる。

29日(現地時間)、英紙ガーディアンなど海外メディアによると、ワシントンで開かれたホワイトハウス記者団晩餐会(WHCA)に出席したロシェ氏は、片肩を露出したドレス姿で登場した。しかし、イベント後、このドレスが中国系ファストファッション通販サイト「SHEIN」などで約42ドル(約6,700円)で販売されている低価格商品だったことが判明し、SNSを中心に波紋が広がっている。

今回の論争は、特にヘグセス氏が強調してきた政治理念との矛盾という点で、厳しい批判を招いている。ヘグセス氏は「MAGA(米国を再び偉大に)」路線の中核人物として、自国産業の保護やや強硬な対中貿易政策を支持してきたことで知られる。こうした中で、批判的な見方からは、長官の妻が米国ブランドではなく、労働環境や知的財産権侵害を巡る問題が指摘される中国系の超低価格通販プラットフォームの商品を選んだことについて、「ダブルスタンダードだ」との指摘も出ている。

ファッションメディア「ダイエット・プラダ」は、ヘグセス氏の妻が同氏の民族主義的な政治理念とは裏腹に、海外のファストファッションを着用したとして皮肉を込めて報じた。また、インフルエンサーのエラ・デヴィ氏が「X(旧Twitter)」に投稿した批判的な内容は、閲覧数が600万回を超え、大きく拡散した。

一方で、今回の批判は行き過ぎだとする擁護の声も出ている。極右活動家のローラ・ルーマー氏は「彼女は十分に素敵に見える」とした上で、「一度しか着ないドレスに数千ドル(数十万円)も費やさなかったことを非難するのは筋が通らない」と反論した。さらに、政治家や著名人が安価な衣服を着用した際には一般的に「庶民的だ」と評価されてきたと指摘し、今回の批判は政治的な攻撃にあたると主張している。

しかし専門家の間では、今回の論争は単なる価格の問題にとどまらないとの見方が出ている。サステナブルファッションの専門家アジャ・バーバー氏は、「40ドル(約6,300円)程度のドレスの価格は、構造的な労働搾取なしには成立し得ない」と指摘し、「倫理的基準を満たすブランドを選ぶ経済的余裕がありながら、それを無視した点は誠実さの問題に直結する」と批判した。

こうした議論を受け、一部では、高官の家族による衣装選択が単なる個人の嗜好にとどまらず、政治的メッセージ性や倫理観を問う対象になっているとの見方も出ている。

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