
イランの最高指導者アヤトラ・アリ・ハメネイ師が死亡し、戦争にまで発展したにもかかわらず、イラン政権は崩壊しなかった。むしろ革命防衛隊を中心に体制は一層強化され、反体制派の市民や収監者、ジャーナリストらは、戦後に当局による報復が本格化するのではないかという恐怖に包まれていると、英BBCが4日(現地時間)に報じた。
BBCはイラン国内の情報源を通じて、反体制活動家、人権弁護士、独立系ジャーナリストなどに接触した結果、イラン社会全体に強い不安感が広がっていると伝えた。街の至るところには、暗殺された指導者や新たな権力者の顔が今も掲げられており、反政府デモや戦争、停戦を経てもなお、イスラム共和国体制は存続しているという。
テヘランに住む若い夫婦サナさんとディアコさんはBBCに対し、戦争後むしろ政権は強化されたと語った。身の安全を守るため仮名で紹介された2人は、教育を受けた中産階級の市民であり、強硬な宗教統治の終結を望む反体制的な立場にあるという。
ディアコさんが「状況は変わるはずだ」と期待を口にすると、サナさんは「変わった?国は革命防衛隊の手に渡り、めちゃくちゃになった」と反論した。サナさんは当初、戦争を望んでいなかったが、米国やイスラエルの攻撃によって政権の中枢人物が排除されるたびに、「心から喜んだ」と打ち明けた。
しかし戦争が長引くにつれ、その期待は崩れていった。ハメネイ師や政権の高官たちが姿を消しても、妥協的な新政権が生まれることはなく、体制は維持されたままだった。サナさんは「想像していたことは何一つ起こらなかった。すべてが悪化し、私たちは依然としてイスラム共和国とともに取り残されている」と述べ、「彼らがこの戦争で勝ったという事実が惨めだ」と語った。
BBCは、イラン政権に対する実際の支持規模を正確に把握することは困難だと伝えた。政権支持派の公開集会は定期的に行われる一方で、反政府集会は禁じられているためだ。イラン国内の反体制派は、戦争が完全に終結すれば、国家が内部弾圧をさらに強めるのではないかと懸念している。
米ワシントンに本部を置く人権団体HRANAによると、戦争前の1月には反政府デモの過程で5万3,000人以上が拘束されたとのことだ。戦争開始後も、さらに数千人が追加で拘束されたとみられている。戦時中には政治犯21人が絞首刑に処されており、30年以上ぶりに最短期間で実施された最大規模の処刑だとBBCは伝えた。
収監者支援にあたる弁護士のスーザン氏は、「戦争前は、デモを主導したり火炎瓶を投げたりした人々に厳しい処遇が集中していたが、戦時中はその厳しさがさらに増した」と語った。そのうえで、「戦争が終われば、政権が戦争で受けた怒りを収監者に向ける可能性がある」と懸念を示した。
また独立系ジャーナリストも、逮捕や死刑の恐怖にさらされている。独立ジャーナリストのアルミン・アルレルト氏は、「以前は政治犯として扱われる可能性があったが、今では戦争を報じるだけでスパイ容疑をかけられかねない」と語った。さらに、「以前はどれだけの人が負傷したのか、デモがどのような影響を与えるのかを把握しようとしていたが、今は自分たちと家族の生存に集中している」と述べた。













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