「イラン経済、米国の海上封鎖が続いても少なくとも数カ月は持ちこたえる可能性」

ドナルド・トランプ米政権とイラン政府の停戦協議が再び停滞する中、米国が海上封鎖を続けても、イラン経済は少なくとも数カ月間は持ちこたえられるとの米メディアの分析が出ている。
NBCニュースは10日(現地時間)、西側当局者2人の話として、米国の海上封鎖によってイラン政権の石油収入は失われるものの、イランは深刻な危機や油田施設の損傷なしに数カ月間は圧力に耐えられる可能性が高いと報じた。
イランはすでに貯蔵施設の逼迫に備え、原油の減産を開始したとされており、米国の海上封鎖が維持されれば、今後2カ月以内に一部油田を閉鎖する必要が生じる可能性もあると指摘されている。
米シンクタンクのユーラシアグループ上級アナリストでイラン・石油担当のグレゴリー・ブルー氏によると、イランは現在、タンカーによる原油積載量を従来の週約1100万バレルから600万〜800万バレル程度へと引き下げているとのことだ。
一方で、イランは過去にも油田への大きな損傷なしに減産を行った経験があり、人口9000万人超の内需を踏まえると、短期的には大きな打撃にはならないとの見方も出ている。
ブルー氏は「イランは減産の経験が豊富で、過去15年間の米制裁の中で2度大幅な減産を余儀なくされた」とした上で、「こうした状況への対処方法を熟知している」と述べた。
またエネルギーコンサルティング会社カマルエナジーのロビン・ミルズCEOも「生産量は半減させる必要があるが、国内精製に回せるため生産自体は継続可能だ」と指摘した。
さらに、米国の海上封鎖前にオマーン湾を離れたイランのタンカーからの追加収入も、当面は続く見通しだという。
タンカートラッカーズなどの船舶追跡業者によると、米国の封鎖以降、7日までにイラン産原油を積んだ少なくとも13隻のタンカーが2,200万バレルを外国船舶に積み替えたと推定されているとのことだ。取引額は約20億ドル(約3,134億6,000万円)に上るとされる。NBCニュースは10日、アジア海上にはなお約3,000万バレルのイラン産原油が残っていると伝えた。
さらに、封鎖が続き数カ月間イラン経済が疲弊したとしても、すでに強硬派が掌握した政権がそれを理由に米国へ降伏する可能性は高くないと同メディアは分析している。
報道は「政権は石油収入の減少により予算不足やインフレ悪化、輸入品価格の上昇に直面することになるが、それだけで米国に重大な譲歩をするかは不透明だ」とし、「権力基盤が維持される限り、高い経済圧力にも耐えてきた歴史がある」と指摘した。
その上で「ホルムズ海峡封鎖の影響が米国および世界経済に及ぶ中、トランプ大統領がそのような長期(数カ月)にわたる状況を受け入れる意思があるかは不明だ」と付け加えた。
















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