
中国が、EVやスマートフォンなどの先端製造業にとどまらず、洗濯機や繊維、ドライクリーニング用化学製品、さらにはバイオ医薬サービスにまで国家支援の対象を広げ、世界市場でのシェアを急速に拡大しているとの分析が出た。
14日(現地時間)、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によると、調査機関「Rhodium Group」は最近の報告書で、中国の産業政策が前例のない水準へ進化していると指摘したという。かつては特定の先端産業に集中していたが、現在は家電や繊維といった伝統産業から、ブレイン・コンピューター・インターフェース、核融合エネルギーなどの未来技術まで、計24分野を重点対象に指定し、国家レベルで支援を集中させている。
中国の攻勢は、具体的な数字にも表れている。2016年時点で、中国が世界輸出シェアの50%以上を占めていた品目は163品目だったが、2024年には315品目へとほぼ倍増した。中国企業が技術格差を縮めた瞬間、圧倒的なスピードで市場シェアを席巻する構造が定着しつつあると分析されている。
ドナルド・トランプ米大統領は過去の訪中時、米国製品の購入拡大や市場開放を中国側に求めていた。しかし、こうした手法はすでに時代遅れになりつつあるとの見方も出ている。中国が農産物や航空機の購入を約束するだけでは、世界市場への浸食を止められないためだ。中国の産業政策は今や、単なる経済支援ではなく、国家安全保障とも直結する戦略的手段へと変化している。
特に習近平国家主席は、世界のサプライチェーンにおいて代替不可能な製品に注力している。たとえば有機化学製品や特殊機械のように、供給が止まれば生産ライン全体が停止するような重要品目でシェアを高め、相手国への圧力を強める戦略だ。実際、米国でさえ、中国が重要鉱物の輸出規制に乗り出した際には、貿易戦争の休戦を模索したほどで、中国によるサプライチェーンの「武器化」は強力な影響力を持つと評価されている。
中国は、供給過剰によって価格や収益性が悪化しても、生産を止めようとはしていない。競合国企業が損失に耐えきれず市場から撤退するまで、国家資本を投じて耐え続ける、いわば「チキンゲーム」を仕掛けている形だ。報告書は、中国は海外競合企業が破綻するまで、非合理的とも言えるほど長期間持ちこたえる可能性があると警告した。
問題は、ドナルド・トランプ大統領が推進する高関税政策だけでは、中国の攻勢を食い止めるのが難しい点にある。中国製部品はすでに世界のサプライチェーンに毛細血管のように広がっており、原産地規則だけでは巧妙な迂回輸出を防ぎきれないからだ。たとえ米国市場から中国製品を排除したとしても、中国はすでに他国市場でシェアを拡大し、米国の主導権を脅かしている。
WSJは、中国の産業政策に対抗するには、市場経済を基盤とする民主主義国家による共同対応が必要だと指摘した。しかし、トランプ政権下では、同盟国が米中問題で足並みをそろえようとする意欲は以前より弱まっているとも分析している。














コメント1
磯爺
米国の債務は約5千6百兆円、中国は地方政府の隠れ債務も合わせ約1京円以上(推定、多数のチャイナウオッチャー や専門家が指摘)幾つかの地方の銀行は取り付け騒ぎも起きている。さあどちらが先にデフォルトするのか?