中東発「ナフサショック」が日用品を直撃…紙おむつ・洗剤が値上げへ

中東情勢の悪化で引き起こされたナフサ供給不足が、生活必需品の価格を揺るがしている。菓子のパッケージや印刷用インク不足として表れていた原料不足が、生理用品、紙おむつ、洗剤、化粧品など日常消費財全般へ広がりつつある。
19日付の読売新聞によると、大手生活用品メーカー花王は、9月以降、生理用品や紙おむつの価格引き上げに向け、小売業者との協議を進めているという。原油由来の石油化学基礎原料であるナフサ価格の急騰により、原材料コストが大幅に上昇したためだ。
生理用品や紙おむつには、高吸水性樹脂などナフサ由来の原料が多く使用されている。界面活性剤は、家庭用洗剤などに幅広く使われる原料として知られている。
英ガーディアン紙は、「ナフサはプラスチック、接着剤、医療用品、印刷インク用溶剤など、さまざまな製品の生産に使われる重要な原料だ」と説明した。日本は原油の90%以上を中東に依存しているため、中東発の供給不安の影響を受けやすいとの分析も出ている。
花王は7月以降、衣料用洗剤やスキンケア製品の価格を順次引き上げる方針だ。さらに9月以降は、生理用品などにも値上げ対象を広げる予定としている。花王は読売新聞に対し、「生活必需品の安定供給に必要な対応の一つだ」と説明した。
他社も値上げに踏み切っている。大王製紙は15日、紙おむつや生理用品を含む家庭用・業務用全製品について、8月納品分から15%以上値上げすると発表した。ユニ・チャームも7月以降、紙おむつや生理用品の価格を引き上げる予定だ。

ナフサ供給不足は、生活用品だけでなく食品パッケージにも影響を及ぼしている。製菓大手カルビーは、中東情勢の緊迫化によって一部原材料の調達が不安定になったとして、「ポテトチップス」など14製品のパッケージ印刷の色数を従来方式から2色へ減らすと明らかにした。対象製品は5月25日の週から順次店頭に並ぶ予定で、製品品質への影響はないとしている。
海外メディアは、ナフサ不足問題が産業全体に波及していると報じている。ニッポンドットコムは、「ナフサ不足が印刷インクや溶剤供給にも影響を与えており、多くの製造業者がナフサの供給網と直接・間接的につながっている」と分析した。
原料不足が長期化すれば、値上げ対象品目はさらに増える可能性がある。中東発のエネルギー・石油化学製品の供給不安が日用品価格へ波及する中、家計の負担も一段と重くなりそうだ。
















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