
米国のドナルド・トランプ大統領は21日、イランとの戦争終結交渉で争点の一つとなっている高濃縮ウランについて、米国が確保し「おそらく破壊する」と述べた。これに先立ち、ロイターは複数の高官筋の話として、最高指導者のアヤトラ・モジタバ・ハメネイ師が高濃縮ウランを国外に搬出しないよう指示したと報じている。イランは濃度60%の濃縮ウラン約440kgを保有しており、国外搬出に応じない方針は米国の要求と相いれない。トランプ大統領は「イランとの戦争は極めて近いうちに終わる」と主張した。
トランプ大統領は同日、ホワイトハウスでの行事で記者団から「イランが高濃縮ウランを引き続き保有できるのか」と問われ、「できない」と答えた。米国は戦争終結交渉で合意に至る前提として、イランの核保有禁止を掲げており、その中核となる濃縮ウランの回収を求める立場を明確にしてきた。兵器級へ迅速に転用でき、実体のある濃縮ウランを確保するだけでも、2015年のバラク・オバマ政権下で結ばれたイラン核合意を上回る大きな成果として打ち出せる。トランプ大統領はイランとの交渉状況について、「現在、われわれは交渉しており、状況を見守る必要はあるが、いずれにせよわれわれはそれを実現し、彼らが核兵器を持つことはできなくなる」と述べた。さらに、戦争は「極めて近いうちに終わる」とし、ガソリン価格は以前よりさらに下がるとの見方を示した。
イランがオマーンなどとホルムズ海峡の通行料徴収を協議していると伝えられる中、トランプ大統領は「ホルムズ海峡は国際水路だ」と述べ、「われわれは無料での通行を望んでいる。通行料は望んでいない」と強調した。米国のマルコ・ルビオ国務長官も同日、NATO(北大西洋条約機構)外相会議に出席するためスウェーデンへ出発する前、記者団に対し、「そのような案を推進すれば、外交的合意は不可能になる」と警告した。ルビオ国務長官は「いくつか良い兆しはあるが、過度に楽観視したくはない」と述べ、「今後数日間に何が起きるかを見守ろう」と語った。今回の会議では、一部加盟国がイラン情勢をめぐる米国の協力要請を拒否した問題を提起する考えも明らかにしている。
一方、トランプ大統領は、米国の空母打撃群がキューバ沖のカリブ海に展開されたことについて、自ら政権交代を公言してきたキューバを威嚇する目的はまったくないと説明し、キューバ国民を支援する意向を示した。トランプ大統領は「キューバは失敗国家だ」とし、「電気も、金も、事実上何もなく、食料もない」と述べた。米国は前日、存命のキューバ革命第1世代であるラウル・カストロ元国家評議会議長を起訴し、キューバへの圧力を強めている。ルビオ国務長官は「大統領は平和的交渉による合意を望んでいる」と説明した。さらに、米政府が最近提案した1億ドル(約160億円)規模の人道支援について、キューバ政府が受け入れる意向を示したとし、「それが本気なのか見極める」と述べた。
















コメント0