
中国・北京で、健康管理施設を運営しながら高齢者に「腸の解毒治療」などをうたい、多額の金をだまし取っていたグループが摘発された。施設側は腸洗浄液にしょうゆを混ぜ、黒い液体が排出されたことで「毒素が排出された」ように見せかけていたという。
サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)が19日に報じたところによると、北京警察は、高齢者100人余りから計1,000万元(約2億4,000万円)以上をだまし取ったとして、関係者30人余りを逮捕した。
警察によると、グループは無料マッサージや低価格の体験券で高齢者を誘い、健康相談を口実に接近していた。その後、「腸に毒素がたまっている」「治療しなければ、がんにつながる恐れがある」などと不安をあおり、数万円から数百万円相当の「腸洗浄」や「リンパ解毒」プログラムを販売していたとされる。
施術効果を演出するため、腸洗浄液にしょうゆを混ぜ、黒い液体が排出されるよう見せかけていた。被害に遭った高齢者たちはそれを体内の毒素が排出されたものと信じ、繰り返し施術を受けていた。
被害者の一人である60代の女性は、2年間で70万元(約1,700万円)相当の施術を受けた。老後の蓄えが底をつき、施術をやめたいと申し出ると、施設側は金のブレスレットを質に入れるよう勧めたという。
別の被害者には、偽の施術に200万元(約4,800万円)を支払った人もいた。
捜査の結果、このグループが複数の健康管理施設を運営し、組織的に犯行を繰り返していたことが判明した。従業員に医療資格はなく、「総監督」「専門家」などの肩書きを名乗っては偽の検査結果を示し、高齢者の不安をあおっていた。
警察は、グループが一人暮らしの裕福な高齢者や、子どもがいても孤独を感じている高齢者を主な標的にしていたとみている。
専門家は、「解毒」や「毒素排出」をうたう健康プログラムの多くは科学的根拠に乏しいと指摘し、注意を促している。













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