
イランはアメリカ建国250周年の記念日である4日(現地時間)から、アリ・ハメネイ前最高指導者の葬儀を開始した。アメリカ・イスラエルの空爆で死亡してから126日が経過した。葬儀は1週間にわたり、首都テヘラン、シーア派聖地のマシュハドなどで行われる。
ハメネイ師の遺体は前日3日に、テヘラン市内の大型礼拝所であるイマーム・ホメイニー・モサラに運ばれた。
4日から2日間、一般市民がテヘランモサラに安置された彼の棺の前を通り過ぎながら追悼する形で弔問し、6日にはイラン中部の宗教都市ゴムに移され弔問行事が続き、7日にはイラクのシーア派聖地カルバラーをはじめ、バグダッド、ナジャフで葬儀が執り行われた。その後は、イラン北東部のシーア派聖地であり、ハメネイ師の故郷でもあるマシュハドのイマーム・レザー廟で9日に行われる埋葬行事をもって葬儀日程が終了する。
イラン政府はテヘラン市は弔問客のためにパン5,000万個を提供するとし、首都圏内のモスク5,000ヶ所と学校700ヶ所を宿泊所として開放した。この期間、テヘラン市内の店舗は強制休業となる。
葬儀に出席するため、約100カ国から200人の高官弔問団がイランを訪れる。イランとアメリカの終戦交渉を仲介しているパキスタンでは、国家首相のシェバズ・シャリフ氏が直接弔問する。中国は最高立法機関である全国人民代表大会(全人代)常務委員会の何衛副委員長が葬儀に出席する。イラン政府は約600人の海外メディア記者も招待した。
イラン当局は今回の葬儀のスローガンを「必ず立ち上がる」と定めた。葬儀をアメリカとイスラエルに対する復讐を誓う場にするという。テヘラン市内にはハメネイ師の生前の姿にこのスローガンが書かれた横断幕がいたるところに掛けられた。
死亡後、遅くとも48時間以内に埋葬することがイスラムの習慣であることから、ハメネイ師の葬儀日程は大幅に遅れて行われることになる。葬儀を狙ったアメリカ・イスラエルによる攻撃への懸念を考慮した判断とみられる。
イラン当局は、休戦中だが、イランの指導部が大挙集結する今回の葬儀を狙ってイスラエルが奇襲行動を行う可能性があると見て、葬儀会場であるモサラ周辺を事実上封鎖した。また、各所に軍兵力と狙撃手を配置し、万が一の事態に備えている。
アメリカが独立250周年を記念する祝祭日に超大型国葬を行うことにしたのは、アメリカをけん制する政治的メッセージが込められた日程だとの見方も出ている。














コメント0