
米国とイランの武力衝突が再び激化する中、米国のピート・ヘグセス国防長官のイスラエル訪問が取りやめになった。イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相はこれについて「失望していない」とし、むしろ肯定的な意味があるかもしれないとの趣旨の発言をした。
イスラエル紙のタイムズ・オブ・イスラエル(TOI)などによると、ネタニヤフ首相は9日(現地時間)、ジャーナリストで右派の元クネセト(国会)議員のシャロン・ガル氏とのポッドキャスト・インタビューで、ヘグセス長官のイスラエル訪問が中止されたことを明らかにしたという。
ネタニヤフ首相は、ヘグセス長官がトルコのアンカラで開催された北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席後、イスラエルを訪れる予定だったが、米ホワイトハウスの呼び出しを受けて日程を取りやめたと説明した。ただし、訪問の目的や取りやめの背景については具体的に明らかにしなかった。「訪問の取りやめに失望したか」という質問には「なぜ私が失望したと思うのか。別の意味がある可能性もあるのではないか」と反問した。
続けてその意味を問う質問には「言えない」としながらも、「ここにはいくつかの可能性がある」とだけ答えた。ヘグセス長官の日程変更を単なる外交上の失礼や悪材料として受け取らないという点を明確にした形だ。

当初ヘグセス長官は、ネタニヤフ首相とイスラエルのイスラエル・カッツ国防相に会う予定だった。今回の訪問が実現していれば、彼が国防長官に就任した後、初めてイスラエルを訪れる日程になるはずだった。イスラエルメディアのエルサレム・ポストは、ヘグセス長官がNATO首脳会議に出席した米国のドナルド・トランプ大統領と共にアンカラに滞在した後、イラン空爆後の安全保障状況を協議するためにイスラエルを訪れる計画だったと伝えた。
ヘグセス長官のイスラエル訪問中止は、ホルムズ海峡を巡る米国・イランの武力衝突が再燃した時期と重なった。イスラエルはこれまで米トランプ政権とイランの終戦交渉に強い警戒心を示してきた。対話が破綻し、正面衝突に向かう現状がイラン軍事力の無力化というイスラエルの戦略的目標と合致するという見方も出ている。













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