「大統領宮殿から“拘置所の中の拘置所”へ」マドゥロ氏、囚人服姿で“運命の日”を聞く
マドゥロ前大統領側、免責特権を主張する書面提出へ

「被告ニコラス・マドゥロの公判は、2027年6月1日に開始する」
米ニューヨーク州南部地区連邦地方裁判所で22日(現地時間)正午、アルビン・K・ヘラースタイン判事は、審理に出席したベネズエラのニコラス・マドゥロ前大統領夫妻にこう告げた。ベージュ色の囚人服を着たマドゥロ前大統領は、約20分間の審理が終わると傍聴席にいた誰かに手を振ったが、相手が誰だったのかは明らかになっていない。
この日は、マドゥロ前大統領夫妻に対する3回目の審理が開かれた。マドゥロ前大統領は今年1月、米軍の急襲作戦で拘束され、1月5日と3月26日の2回にわたって審理を受けており、現在はニューヨーク・ブルックリンのメトロポリタン拘置所に収容されている。ニューヨーク南部地区連邦検察局は、2020年に提起した麻薬テロ共謀罪などを巡る事件で、マドゥロ前大統領夫妻を4つの罪状で起訴している。
マドゥロ前大統領夫妻の弁護を担当するバリー・J・ポラック弁護士は、「当事者全員が、これが現実的な日程だという点で一致している」と述べ、2027年6月に公判を始める日程に同意した。検察側も同じ意見を示した。一方、マドゥロ前大統領側は、主権国家の元首として刑事訴追を免れる免責特権が認められるとして、起訴棄却を申し立てる方針だ。
ヘラースタイン判事は、起訴棄却を求める申立書を9月2日までに提出するよう命じた。申立てを巡る口頭弁論は11月17日に開かれる。起訴棄却が認められなければ、公判は予定通り2027年6月1日に始まる。
マドゥロ前大統領はこの日、特に発言せず、ヘッドホンを着けてスペイン語通訳を通じて審理の進行を聞きながらメモを取っていた。審理終了後、マドゥロ前大統領夫妻は再びメトロポリタン拘置所に戻った。
マドゥロ前大統領は、拘置所内で「拘置所の中の拘置所」と呼ばれる特別行政措置(SAMs=Special Administrative Measures)の適用区画に収容されている。通称「SAMsユニット」と呼ばれるこの区画は、一般の収容スペースに壁や追加の警備設備を設け、危険性が高いと判断された被収容者を収容する特別区域とされる。現在、ベネズエラでは、デルシー・ロドリゲス大統領代行が国政を担っている。















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