「ファーウェイの姫」逮捕で敵対関係にあった中国とカナダ、和解の兆しか
習近平国家主席、9月の訪米時にカナダも訪問する可能性
米加関係は「関税戦争」で悪化の一途

隣国同士である米国とカナダの関係が、ドナルド・トランプ米大統領による関税の賦課で悪化の一途をたどるなか、中国とカナダの関係には回復の兆しが見えている。
習近平国家主席が、9月24日の米国への国賓訪問に合わせてカナダも訪問する可能性が浮上した。
香港メディアの明報は22日、東南アジア諸国連合(ASEAN)外相会議を機にフィリピンで開かれた米中外相会談を根拠に、このように報じた。
マルコ・ルビオ米国務長官は、王毅中国外相と習主席の訪米時に協力する分野について協議し、米国による台湾への武器売却計画を再検討していると明らかにした。
米中外相会談は今年に入って2回目で、約1時間半にわたり行われた。ルビオ長官は「9月の米中首脳会談を前に、具体的な協力分野を明確にするため、踏み込んだ協議を行った」と述べた。
トランプ大統領が最近提起した、中国による2020年米大統領選への介入疑惑については協議しなかったと付け加えた。
同紙は、王外相が21日にフィリピンでカナダのアニタ・アナンド外相と会談し、「中国はカナダと協力したい」としたうえで、「次の段階のハイレベル交流に向けて準備を整え、政治的な信頼を高めたい」と述べた点に注目した。
王外相が米国とカナダの外相にそれぞれ会った後、中国外務省が発表した声明には、いずれも「次の段階のハイレベル交流に向けた準備」という同じ表現が盛り込まれていた。このため明報は、習主席が9月に米国だけでなく、カナダも訪問する可能性があると分析した。
習主席がカナダを訪問すれば、中国の胡錦濤国家主席が訪れた2010年6月以来、16年ぶりとなる。
中国とカナダの関係は、第1次トランプ政権下の2018年、カナダが米国の要請を受け、バンクーバーに滞在していた中国の通信機器大手ファーウェイの孟晩舟副会長を逮捕したことで急速に冷え込んだ。
しかし、カナダは第2次トランプ政権の発足後、米国による一方的な関税の脅威を受け、中国との関係回復を模索した。
今年1月、カナダのマーク・カーニー首相は、同国首相として約8年ぶりに中国を訪問し、習主席によるカナダへの答礼訪問を提案した。
一方、トランプ大統領は、米国製自動車と酒類の輸出が差別的に扱われたとして、カナダ製品の大半に50%の関税を課した。その後、両国を結ぶ橋の開通式が中止された。
カナダ・オンタリオ州ウィンザーと米国・ミシガン州デトロイトを結ぶ「ゴーディ・ハウ国際橋」の開通式は24日に行われる予定だったが、両国間の関税対立によって中止された。
橋の名称は、カナダ出身の伝説的なアイスホッケー選手で、米国のデトロイト・レッドウィングスで活躍したゴーディ・ハウに由来し、両国の融和を象徴している。
しかし、トランプ大統領は、橋の持ち分の少なくとも半分を米国が保有すべきだとし、カナダが米国の通商上の要求に応じなければ、橋の開通を阻止すると警告した。















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