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「北朝鮮の新型戦車に衝撃の真相」…外観だけは世界最強クラス、中身は旧型のままか?「天馬-2号」の恐るべき正体とは

有馬侑之介 アクセス  

北朝鮮が2020年に初公開した新型戦車「天馬-2号(M-2020)」は、登場時からその華麗な外観で世界的な注目を集めている。デザインはロシアの「T-14アルマータ」や米軍の「M1A2エイブラムス」、さらにはイランの「ゾルフィカール」を意識したとみられるが、専門家の分析では、その内部構造は1960年代の旧式戦車T-62の改良型にすぎないと指摘されている。

天馬-2号には最新鋭の防御装備としてアクティブ防護システム(APS)や爆発反応装甲(ERA)、複合装甲などが装備されたと北朝鮮側は宣伝している。特にAPSは高度なレーダーとライダーを搭載し、敵の対戦車ミサイルを迎撃する機能を誇示しているが、実際に動作するかは極めて疑わしい。また、現状で確認されている戦車の数はわずか9両程度であり、本格的な量産体制が整っているかどうかも不明だ。

北朝鮮の国営メディアは、金正恩総書記が天馬-2号を「世界最強クラスの性能」と自負したことを報じているが、専門家の評価は冷ややかだ。韓国のK2「黒豹」戦車と比較して、実際の性能差は歴然だという。K2は1500馬力エンジン、120mm滑空砲、高度なAPS、ネットワーク型戦闘管理システムを装備する「真の第4世代戦車」だが、天馬-2号の電子・光学装置の信頼性や実戦能力については懐疑的な見方が圧倒的だ。

また、この新型戦車には「缶詰戦車」という皮肉なあだ名も付けられている。外見は最新鋭の戦車のように見えるが、実際の戦闘能力が貧弱で、中身が伴わないということからだ。精密な防御システムの実用性や訓練・整備体制の不透明さから、実戦配備されても韓国軍や米軍の戦車と比較すると大きく劣るとの評価が主流を占めている。

今回の天馬-2号の公開は、軍事的な意図よりも北朝鮮の国内外への政治的メッセージとしての側面が強いとみられている。金正恩総書記が自ら乗り込んで戦車の優秀さをアピールしたのも、国内向けのプロパガンダにほかならない。さらに、この「近代化された兵器」の存在感を誇示することで、ロシアやイランなど友好国との軍事協力や、西側諸国との交渉カードとして利用したい思惑があると推測される。

結局、天馬-2号は「見た目だけが豪華な展示用兵器」としての評価が定着しつつある。実際の戦場でどの程度の性能を発揮できるかは未知数だが、現時点では「実戦で通用するレベルではない」との見方が専門家の間で支配的だ。北朝鮮の新型兵器はその実態が明らかになるまで、誇張されたイメージ戦略の一環と捉えられることになるだろう。

有馬侑之介
//= the_author_meta('email'); ?>editor@kangnamtimes.com

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