
【引用:レクサス】「変化は控えめ、存在感は健在」。2026年型レクサスLSが再びマイナーチェンジを受け、国内市場に登場した。外観上の大幅な変更はないものの、フラッグシップセダンとしての役割を担い続けられるかどうか、注目が集まっている。

【引用:レクサス】最も目を引くのは、Fスポーツトリムに追加された赤いブレーキキャリパーだ。銀色のレクサスロゴが刻まれ、高級感とスポーティな演出を兼ね備えている。小さな変更ながら、ブランドの存在感を補強する要素となっている。

【引用:レクサス】さらに、従来はオプション扱いだった前後席のヒーターシートが全車に標準装備された。冬季の快適性を高める必須装備であり、欧州ブランドの競合モデルではすでに長らく標準化されていた機能だけに、ようやく追いついた印象もある。外装色は「ホワイトノーバガラスフレーク」と「ディープブルーマイカ」が全トリムで選択可能となった。

【引用:レクサス】内装は高級レザー仕上げを中心に、12.3インチのデジタルメーターとインフォテインメントディスプレイを引き続き搭載。先進運転支援システムや静粛性の高い乗り心地も健在で、大型セダンとしての快適性を維持している。ただし従来モデルとの差別化は小さく、新鮮味には欠ける。

【引用:レクサス】パワートレインは従来通り、3.5リッターV6ツインターボのLS500と、V6ハイブリッドのLS500hを用意。ガソリン仕様は415馬力、ハイブリッドは合計354馬力を発揮する。駆動方式は後輪駆動と四輪駆動から選択可能で、燃費や静粛性といった強みは継続されている。

【引用:レクサス】国内価格は1111万円から1773万円まで。前モデルより150~170万円の値上げとなり、同クラスのSクラスや7シリーズと同等、あるいはやや高めの価格帯に設定された。フラッグシップセダンの競争は一層激しさを増している。

【引用:レクサス】欧州ではSクラスや7シリーズがデジタル化や電動化で存在感を強めており、プラグインハイブリッドやEVのラインナップ拡充で差別化を進めている。対してLSは改良の幅が控えめで、競合に比べやや保守的な戦略が目立つ。

【引用:レクサス】さらに、英国など欧州市場ではすでにLSの販売終了が決定しており、グローバルでの影響力は後退しつつある。日本や北米ではフラッグシップとして一定の需要を維持しているが、ブランド全体での立ち位置は揺らぎ始めている。

【引用:レクサス】レクサスが今後も小幅な商品改良を重ねるのか、それともフルモデルチェンジに踏み切るのかは不透明だ。電動化とSUVの台頭によって大型セダンの存在感が低下する中で、LSが「フラッグシップ」の称号を守り続けられるかどうかが問われている。
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