
【引用:トヨタ】韓国の輸入車市場では、昨年に続き日本車の販売が増加しているものの、ブランド別には明確な温度差が生じている。1〜10月の販売台数はレクサスが1万2,855台で前年同期比12.0%増、トヨタが7,887台で0.9%増と堅調だった。一方、ホンダは1,571台で24.9%減と大幅に落ち込み、明暗がくっきり分かれる結果となった。レクサスとトヨタが回復基調を維持できた要因としては、積極的な投資と新車投入が挙げられ、韓国トヨタ自動車が経営体制刷新後に進めてきたラインアップ拡充や販売網整備が成果として表れている。

【引用:トヨタ】韓国トヨタは今年、京畿道(キョンギド)に新たな部品物流センターを設置し、認定中古車の拠点拡大や試乗センターの開設など、顧客接点の強化を加速させた。物流センターの稼働により修理部品の供給が迅速化し、認定中古車制度は購入後の残価維持にも寄与している。さらに試乗センターによって潜在顧客が気軽に車両を体験できる環境が整備され、新規顧客の流入にもつながっている。アフターサービス拠点も地方各地で拡充が進み、整備体制は一段と強化された。

【引用:トヨタ】レクサスは昨年から今年にかけてLM500h、UX300h、LX700hを相次いで投入し、いずれもニッチ市場で安定した存在感を示している。1〜10月の販売実績はUXが832台、LMが499台、LXが335台で、大型SUVやラグジュアリーミニバンといった個性の強いセグメントで支持を広げた。ES・NX・RXといった主力モデルも引き続き高い人気を保ち、特にRXは室内空間の広さとHEVパワートレインの効率性が評価され、累計販売がすでに昨年実績を上回った。

【引用:トヨタ】トヨタブランドでは、フルモデルチェンジを受けた新型カムリがベストセラーとなり、9月にはプリウスHEV AWD XLEも追加された。カムリは1,909台を販売し、中型セダン市場で高い存在感を示した。レクサスとトヨタが韓国で広く支持される背景には、両ブランドの大半が「ストロングHEVシステム」を採用している点も大きい。高出力と低燃費を両立するこのパワートレインは、走行性能と経済性を重視する韓国の消費者ニーズと合致し、購買理由の重要な要素となっている。

【引用:ホンダ】一方、ホンダコリアはラインアップの不足と限られたネットワークが足かせになっている。販売モデルはアコード、CR-V、パイロット、オデッセイの実質4車種にとどまり、新車投入も限定的だ。特にCR-V e:HEVは競合のRAV4 HEVより80万ウォン以上高く、価格競争力が弱い。展示場10か所、アフターサービス13か所という限られた拠点網は地方在住者の利便性を損ね、顧客接点の面でレクサス・トヨタとの差が広がっている。この状況が続けば、年間販売は2,000台規模にとどまる可能性が高いとみられる。













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