
【引用:中華民国総統府】台湾が初めて国産化した潜水艦が、海上試験の過程で再びトラブルを起こしていたことが、後になって判明した。「Taipei Times」など台湾メディアは、国産潜水艦「海鯤(かいこん)」が2回目の海上試験中に油圧システムの不具合を起こし、X字型艦尾舵が作動不能となったと報じている。台湾にとって象徴的な防衛プロジェクトと位置付けられる国産潜水艦計画だが、度重なる技術的課題が浮上しており、実戦配備に向けた信頼性確保が今後の焦点となりそうだ。

【引用:台湾国際造船】海鯤艦が試験運航中にトラブルを起こしたのは去年6月26日のことだった。乗艦していた関係者は現地メディアの取材に対し、「潜水艦の油圧システムが完全に故障し、X字型の艦尾舵がまったく作動しなかった」と証言している。

【引用:中華民国総統府】関係者はさらに、「乗組員が舵を手動操作に切り替えて艦を旋回させ、港まで帰投した」と明かした。迅速な緊急対応によって、深刻な事故は回避されたとされている。

【引用:台湾国際造船】この報道を受け、台湾海軍は「試作艦の海上試験は不具合を洗い出し、システムの改良や調整によって解決することを目的としている」と説明した。そのうえで、「当時の故障対応は安全基準の範囲内で行われ、帰港後に問題は解消された」と強調している。それでも海鯤艦のトラブルが大きく報じられる背景には、台湾初の国産潜水艦という高い象徴性に加え、引き渡し時期がこれまでに度々延期されてきた事情がある。

【引用:台湾国際造船】海鯤艦は、中国の軍事的圧力に対抗するため台湾が位置付ける非対称戦力の中核を担う存在だ。台湾は長年にわたり新型潜水艦の海外調達を模索してきたが、中国の外交的圧力によって実現が困難となり、最終的に国産開発へと方針を転換した経緯がある。海鯤艦はディーゼル・電気推進方式を採用し、全長は約80メートル、排水量は約2500~3000トンとされる。武装面では、米ロッキード・マーティン製の魚雷や各種戦闘システムを搭載しており、台湾海軍の水中戦能力を大きく底上げすることが期待されている。

【引用:中華民国総統府】海鯤艦は2023年9月28日、台湾国際造船(CSBC)の高雄工場で進水式が行われ、当時の蔡英文総統も出席して自主防衛の重要性を強調した。当初の計画では、同年9月までに海上試験を完了し、11月末に台湾海軍へ引き渡される予定だった。しかし現在までに完了しているのは浮上試験のみで、潜航試験はまだ実施されていない。引き渡しが延期されている背景には、海上試験の過程で相次いで確認されたシステム面や技術面の不具合があるとみられている。内部への海水浸入や主エンジンの故障が報じられたこともあるが、造船所側はこれらの指摘を否定している。













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