
【引用:DARPA】米国は、戦闘機に代わって空中からミサイルを発射する空中発射型無人機の開発を本格化させている。F-15戦闘機から発射された後、自ら空対空ミサイルを発射する新型無人機が飛行試験を控えており、空中戦の概念が変わる可能性に注目が集まっている。

【引用:DARPA】米軍事専門メディアのウォーゾーン(TWZ)は18日(現地時間)、米国防総省傘下の国防高等研究計画局(DARPA)が空中発射型無人機「ロングショット」を「X-68A」として制式指定し、飛行試験の準備段階に入ったと報じた。防衛専門メディアのディフェンス・ブログも同日これを伝え、今回の事業について、空対空戦闘に無人機を本格投入しようとする試みだと評価している。

【引用:GeneralAtomics】今回の措置は、風洞試験やパラシュート回収試験、兵装分離試験など主要な地上試験を完了したことを受けたものだ。DARPAは今年末の初飛行試験開始を目標としている。ロングショットは、有人戦闘機や爆撃機、輸送機から発射された後、前方へ侵入し、自ら空対空ミサイルを発射するという構想の無人機だ。発射母機が敵の防空網や迎撃脅威圏に接近せずとも交戦できるため、操縦士の生存率と作戦半径を同時に高めることが可能になる。

【引用:GeneralAtomics】DARPAによると、この無人機はF-15のような戦闘機に限らず、爆撃機の内部兵器倉や輸送機のパレット式投射システムなど、さまざまな機体から発射できるよう設計されているとのことだ。特定の機種に依存しない運用構想だ。これまでに公開されたレンダリングでは、F-15戦闘機の外部兵装パイロンのほか、B-52爆撃機やC-17輸送機からロングショットが発射される様子が示されている。

【引用:GeneralAtomics】公開された設計概念によると、ロングショットは細長い胴体に折り畳み式の主翼、発射後に展開する小型の前翼(カナード)、逆V字型の尾翼を備えた巡航ミサイル型の形状となっている。内部兵器倉にAIM-120 AMRAAM(アムラーム)中距離空対空ミサイルを搭載する方式が有力視されている。単発ターボジェットエンジンを搭載した亜音速級の機体とされ、初期試験段階ではパラシュートによる回収方式が採用される。ただし、実戦では回収せず、使い捨ての消耗型装備として運用される可能性が高い。

【引用:GeneralAtomics】初の実射はF-15戦闘機から行われる予定だ。F-15系列は大きな搭載能力を背景に、各種空中発射型無人機の試験機として活用されてきた。ロングショットの最大の目的は、発射母機の交戦距離を延ばし、生存率を高めることにある。戦闘機が直接脅威圏に進入せずとも、ロングショットを目標付近まで送り込んで交戦させることで、操縦士の危険を低減できる。また、爆撃機や輸送機から多数を同時投入すれば、特定の空域に一時的な空対空防御網を形成することも可能とされる。

【引用:GeneralAtomics】米軍はロングショットを、単なる無人のミサイル運搬手段ではなく、ネットワーク中心の空中戦構想と結び付いた戦力として位置付けている。地上・空中・海上の各種センサーから得た目標情報を基に、無人機が自律的に交戦を行う「キルウェブ(kill web)」の一部を担うという考え方だ。この構想は今後、協調戦闘機(CCA)や有人・無人連携戦闘システム(MUM-T)へと発展する可能性も指摘されている。実際、ロングショットの技術は米空軍のCCA計画との連携も取り沙汰されている。ただし、使い捨て型の無人機を投入してミサイルを発射する方式が費用対効果の面で合理的かどうかについては、依然として議論が残る。今後実施されるX-68Aの飛行試験の結果が、実戦配備の可否を左右する重要な分岐点になるとみられる。













コメント0