15.3 C
Tokyo
2024年12月06日金曜日
ホームエンタメ『フランダースの犬』ネロを演じた声優・喜多道枝さんが逝去、幅広いキャリアで日本のアニメとドラマに貢献したその生涯

『フランダースの犬』ネロを演じた声優・喜多道枝さんが逝去、幅広いキャリアで日本のアニメとドラマに貢献したその生涯

引用:アニメ『フランダースの犬』、希楽星
引用:アニメ『フランダースの犬』、希楽星

 

声優兼女優の喜多道枝が11月6日、老衰のため逝去した。享年89歳だった。

彼女の所属事務所である希楽星は今月8日に訃報を伝え、葬儀は遺族のみで静かに執り行われると発表した。彼女は子供向けアニメ『フランダースの犬』(1975年)で主人公ネロの声を演じた。東京都出身である彼女は、俳優座養成所、劇団四季、東京演劇集団「TES」など複数の劇団に所属し活躍していた。

喜多は声優として『フランダースの犬』のほか、アニメ『リボンの騎士』のフランツ・チャーミング王子、『夏目友人帳』のハナなど、多様なキャラクターを演じ、多彩な魅力を持つ演技を披露した。女優としてもNHK大河ドラマ『徳川家康』や映画『オケ老人!』などに出演し、幅広い演技を見せていた。最近ではラジオで日産の90周年記念のCMの声を務めていた。今月23日にはファンとのトークショーの開催が予定されていたが、突然の訃報により中止となった。

所属事務所によると、喜多は最近も病気をすることなく精力的に活動し、生涯現役の声優・俳優として活躍していた。亡くなった日の朝はいつも通り元気な様子同居する息子の出勤を見送っていたが帰宅した息子が倒れている彼女を発見したという。彼女の映像での最後の仕事は2022年に放送されたWOWOW『連続ドラマW 両刃の斧』だった

喜多は数多くの役柄とナレーションで国内外から愛された。訃報を受け、ファンからは「永遠に記憶に残る声だ」、「ネロの声がもう聞けないのが残念だ」など追悼の声が寄せられている。

関連記事

コメントを書く

あなたのコメントを入力してください。
ここにあなたの名前を入力してください