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食欲不振と不眠で受診したら…75歳女性の腸内で発見された「血を吸う寄生虫」の正体とは

梶原圭介 アクセス  

食欲不振と不眠で病院へ行ったら…

腸内で血を吸う寄生虫が発見され衝撃

引用: 医学誌『Journal of Medical Case Reports』
引用: 医学誌『Journal of Medical Case Reports』

中国で食欲不振や不眠に悩まされていた70代女性が病院を受診し、「アメリカ鉤虫」という吸血性の寄生虫に感染していたことが判明した。

現地時間8日、英デイリー・メール紙の報道によると、農業を営む75歳の女性が2ヶ月間、倦怠感や食欲不振、不眠などの症状に苦しみ、中国の中南大学湘雅病院を訪れた。

血液検査の結果、女性は鉄欠乏性貧血を患っていることが明らかになった。医師団は女性に慢性萎縮性胃炎とピロリ菌感染も併発していると診断した。

医師らは貧血の根本的な原因を特定できなかったため、これら二つの疾患の治療に力を入れたが、継続的な治療を行っても、女性の症状は一向に改善しなかった。

そこで内視鏡検査を実施したところ、女性の腸内で生きた寄生虫を発見。この寄生虫は貧血を引き起こす「アメリカ鉤虫」(Necator americanus)だった。

アメリカ鉤虫は主に米国南部、中南米、アフリカ、東南アジアなどに分布している。この寄生虫は小腸の血液を吸い取り、鉄欠乏性貧血や栄養失調を引き起こすことで知られている。

鉄欠乏性貧血は特に子供の知能障害や発達遅延の原因となる可能性があり、感染すると下痢、腹部膨満感、腹痛などの症状が現れる。

アメリカ鉤虫は通常、この寄生虫に感染した犬や猫などの動物の腸内に生息する。感染した動物が土壌に排泄すると、その中の鉤虫の卵が土を踏んだり触れたりした人の皮膚から侵入する可能性がある。

医師らは寄生虫感染の具体的な経路を特定できなかったものの、女性が農業に従事していることから、汚染された土壌や水を介して感染した可能性を指摘した。

医学誌『Journal of Medical Case Reports』にこの症例を報告した医師らは、「今回のケースでは消化管での出血が見られなかったため、寄生虫感染をすぐに発見することが難しかった」と述べ、「寄生虫感染は一般的ではないが、農村地域では今でも感染リスクがあるため注意が必要だ」と警鐘を鳴らした。

女性は駆虫薬のアルベンダゾールを服用して治療し、不足していた鉄分は輸血によって補給したという。

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