水筒の管理不足でバクテリア繁殖のリスク増大
最近、健康やプラスチック容器による環境問題などで、水筒やタンブラーを使用する人が増えている中、アメリカの食品安全専門家たちは水筒管理の重要性を強調し、警告の声を発している。英「BBC」によると、繰り返し使用する水筒の内部では、わずか1日で数百万個のバクテリアが増殖する可能性があるという。
アメリカ・パデュー大学の食品安全専門家カール・ベンク氏は、通行人から水筒を借り、実験した結果、ほとんどの水筒から大量のバクテリアが検出されたと語った。彼は「白い紙タオルで水筒の内部を拭いたところ、黄色く変色しており、内部のぬめりが水筒の素材ではなくバクテリアによるものだと気づいた」という。

水筒は手や唇などと頻繁に接触する上に、牛乳・コーヒー・ジュースなどの飲料に含まれる脂肪、糖、タンパク質がバクテリアの栄養源となり、細菌繁殖を加速化させるという。
シンガポールの研究によると、沸騰させた水でさえ、1日使用された水筒内のバクテリア数は7万5,000個から最大200万個まで増加することが確認されたという。
また、米・インディアナ大学医学部は昨年、プラスチックやステンレスなど、異なる素材で作られた6本の水筒を調査した。そのうち1本から、軟部組織感染症、中耳炎、咽頭炎などを引き起こすブドウ球菌が検出されたことを明らかにした。
様々な細菌は水だけでは除去できないため、必ず洗剤とブラシを使い隅々まで洗浄することが重要だ。ベンク氏は「洗剤と60度以上の熱湯に10分ほど浸けた後、しっかりとすすぎ、自然乾燥させるのが望ましい」とアドバイスしている。
特に重曹は殺菌・浄化効果があり、水筒の水垢除去にも効果的だという。重曹の代わりに、卵の殻を塩1さじと共にぬるま湯に入れて洗う方法もある。
水筒を清潔に保つには、水ですすいだ後、重曹を混ぜた熱湯に1時間ほど浸してから洗うとよい。ステンレス製のストローやタンブラーの蓋、シリコン栓も一緒に洗浄する。
油汚れがある場合は、キッチンペーパーに食用油を染み込ませて拭いた後、洗剤で洗うのが効果的だ。洗浄後は必ずよく乾燥させることが重要である。使用中にコーティングが剥がれたり変色が見られた場合は交換するのが望ましい。