BYD、新型シーライオン8を発表
2種類のバージョンで登場
0-100km/h加速はわずか4.9秒

BYDブランドの成長が著しく、電気自動車(EV)市場で世界的な存在感を強めている。こうした中、新たにラインナップに加わったのがプラグインハイブリッド専用の新型大型SUV「シーライオン8」だ。すでに発表されたこのモデルは、高出力や優れた性能で注目を集めており、グローバル市場での展開も予定されている。
BYDの戦略的SUVとして登場したシーライオン8は、同社の製品群にさらなる魅力を与えるかどうか、業界内でも関心が高まっている。

高出力を誇る2つの仕様
シーライオン8には2種類の仕様が存在する。ひとつは「DM-i」と呼ばれるモデルで、1.5リッター直列4気筒ターボエンジンに19kWのバッテリーパックを組み合わせる構成となっている。エンジンは最高出力148馬力、最大トルク22.4kgf·mを発揮。さらに前輪に搭載された電動モーターは、出力268馬力、トルク32.1kgf·mを実現しており、0-100km/h加速は8.6秒と発表されている。
より高性能を求める層に向けては、「DM-p」仕様も用意されている。前述の構成に加えて後輪に189馬力・36.7kgf·mのモーターが追加され、駆動方式は4WDとなる。また、バッテリーも35.6kWhに拡大され、0-100km/h加速はわずか4.9秒という優れた数値を記録している。
シーライオン8はハイブリッド車であることから航続距離の不安が少なく、インフラの整備が十分でない地域でも実用性が高いと期待されている。

燃費性能と充電効率にも優れる
BYDによれば、シーライオン8の複合燃費は100kmあたり5.6リッターとされ、DM-p仕様では最大150kmのEV走行が可能となっている。加えて、最新の自動運転支援システム「ディパイロット300」も搭載されており、5基のレーダー、12台のカメラ、超音波センサー、LiDARを組み合わせた構成で高精度な制御を実現している。
さらに注目すべきは、同社の次世代プラットフォーム「Super e-Platform」によって構築された電動アーキテクチャだ。1000V対応でありながら、100.5kWhの大容量バッテリーを30分でフル充電可能という優れた急速充電性能も備えている。
こうした性能や装備から、シーライオン8は走行性能、電動化技術、安全支援機能のいずれにおいてもバランスの取れた一台として高く評価されている。今後の市場での反響が注目される。
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