
トヨタ自動車の主力SUVであるRAV4が、2024年に世界で最も売れた車種となった。
自動車調査会社「JATO Dynamics」の分析によると、RAV4の2024年における世界販売台数は118万7,000台を記録し、首位に立った。2位はテスラのモデルYで118万5,000台となり、わずか2,000台差での逆転となった。モデルYは2023年に122万3,000台を販売し、RAV4を抑えて世界1位となっていた。
今回の結果は、RAV4の販売が前年比で11%増加した一方、モデルYが3%減少したことによるものだ。背景には、ハイブリッド車への支持の高まりや、テスラCEOイーロン・マスク氏の政治的発言、そして電気自動車市場における「キャズム(需要の一時的な鈍化)」といった複数の要因があると分析されている。実際、テスラの年間販売は創業以来初めて減少し、オーストラリア市場では前年比で16.8%落ち込んだ。
トヨタはトップ10に5車種をランクインさせており、同社の販売力が際立った。3位にはカローラクロスが前年比18%増の85万9,000台でランクイン。4位はホンダのCR-V(85万4,000台)、5位にトヨタ・カローラ(69万7,000台)、6位にトヨタ・ハイラックス(61万7,000台)、7位にフォード・F-150(59万5,000台)、8位にトヨタ・カムリ(59万3,000台)、9位にテスラ・モデル3(56万台)が続いた。
また、中国メーカーのBYDが初めてトップ10入りを果たした。プラグインハイブリッドセダン「秦(Qin)」が50万2,000台を販売し、10位にランクインした。
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