
日産が新たな太陽光ルーフシステムを開発し、軽EV「サクラ」に採用する計画を明らかにした。
22日付の電気自動車専門メディア『Electrek』によると、「Ao-Solar Extender」と呼ばれるこのシステムは、年間で最大約3,000km分の走行に相当する電力を生み出すことができるという。
サクラは軽EV(軽自動車タイプの電気自動車)で、国内では過去3年間にわたり販売台数トップを維持している。日産は「サクラ」が日常走行に十分な航続距離を備えているとしつつ、太陽光ルーフシステムの導入によりさらなる延長を目指すとしている。日産はこのシステムをサクラのプロトタイプに搭載し、今月末のジャパンモビリティショーで公開する予定だ。
太陽光ルーフは、駐車時・走行時のいずれの状態でも太陽光を利用して車両を充電できるよう設計されている。駐車時にはパネルが展開され、より多くの太陽光を吸収して最大500Wの電力を生み出す。走行中はパネルを閉じた状態でも300W、雨天時でも最大80Wの発電が可能となっている。
太陽光パネルを活用した電気自動車の開発には複数のメーカーが取り組んできたが、実際に商用化された例はごく限られている。一方、日産はAo-Solar Extenderの商用化を視野に入れており、発売時期や詳細は後日発表するとしている。なお、ジャパンモビリティショーは10月30日に開幕し、日産は29日のプレスデーでこの技術を披露する見通しだ。













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