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【人類史上最接近!】太陽までの距離わずか610万km…NASAのパーカー探査機が間近で捉えた「太陽コロナ」の激動!

織田昌大 アクセス  

【引用:NASA】米航空宇宙局(NASA)の太陽探査機「パーカー・ソーラー・プローブ(Parker Solar Probe、以下PSP)」が、人類史上最も太陽に接近した位置からその姿を捉えることに成功した。NASAは最近、PSPが太陽の最外層大気「コロナ」から太陽風が噴き出す様子を撮影した映像を新たに公開した。まるで煙が立ち上るようなこの映像は、人類の科学技術がこれまでに太陽に最も接近して撮影した貴重な記録となっている。PSPは昨年12月24日、太陽の表面からわずか610万kmの地点まで接近し、時速約69万2,000kmという驚異的な速度を記録した。これは、地球と太陽の距離を30cmと仮定した場合、PSPと太陽の距離がわずか1.2cmに相当する近さだ。

【引用:NASA】その速度も常識を超えるもので、このスピードであれば、米国ワシントンD.C.から日本の東京まで、わずか1分足らずで到達できる計算となる。PSPがこれほどの超高速で太陽の軌道を周回している理由は、太陽の強大な重力に打ち勝つためだ。そのためには、人類の技術的努力だけでなく、「宇宙の助け」も必要とされる。そのカギとなるのが「重力アシスト」と呼ばれる「フライバイ」だ。これは、惑星の近くを通過する際にその重力を利用して探査機の速度を増加させる技術であり、PSPはこの重力アシストを金星から得ている。

【引用:Applied Physics Lab, NASA Goddard Space Flight Center】米ジョンズ・ホプキンス大学応用物理学研究所の広視野カメラ(WISPR)プロジェクト科学者であるアンジェロス・ヴォウルリダス氏は「PSPが初めて多数のコロナ質量放出(CME)の衝突を高解像度で記録した」と述べ、「この映像では、多数のCMEが互いに重なり合う様子が確認できる」と説明した。太陽が強力な爆発によって大量の物質を放出する現象を「CME(コロナ質量放出)」と呼び、これは人工衛星に影響を与えるだけでなく、地上の電力網や通信インフラに障害を及ぼすこともある。また、極地付近ではオーロラの発生にも関与しており、「宇宙天気」の重要な要素とされている。NASAの科学ミッション局長ニコラ・フォックス氏も、「PSPは再び、私たちを最も近い恒星である太陽のダイナミックな大気の内部へと導いてくれた」と述べ、「この新たなデータは、宇宙天気の予測精度を大きく向上させるとともに、宇宙飛行士の安全確保や地球、そして太陽系全体の保護にも貢献するだろう」とその意義を強調した。

【引用:NASA】2018年8月12日に打ち上げられたパーカー・ソーラー・プローブ(PSP)は、現在までに計24回の太陽接近飛行を行っており、ミッション名も「太陽に触れる(Touches the Sun)」となっている。

PSPは太陽の非常に近いところまで近づくため、強力な熱から探査機本体を守る厚い耐熱シールドが備わっている。ただし、シールドも放射熱に長時間さらされると耐えきれなくなるため、探査機は長い楕円軌道を描きながら、金星と太陽の間を何度も往復しながら飛行している。PSPの任務は、これまで謎に包まれていた太陽のさまざまな現象を解明することにある。とくに注目されるのは、太陽の大気である「コロナ」が、太陽表面よりも何百倍も高温である理由、そして太陽から放出される「太陽風」の仕組みだ。太陽は「太陽のプラズマ」と呼ばれる太陽風を放出し、太陽系の天体すべてに影響を及ぼす。太陽風が強まると、GPSなどの通信システムに障害をきたすなど、地球上のインフラにも深刻な影響を与える可能性がある。

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