シビックe:HEVが洗練フェイスで刷新
質感と装備が向上したインテリア
184馬力のハイブリッドで実用性も両立

ホンダは欧州市場向けに、2026年モデルとしてシビックe:HEVのフェイスリフト版を公開した。11代目欧州仕様をベースに、フロントデザインを中心とした洗練化を図ることで、Cセグメントハイブリッド市場への本格参入を示した。
エクステリアでは、バンパーラインをシャープに整え、上部グリルを小型化しつつ、下部グリルは拡大。特に艶のあるブラックのハニカムグリルがフロントマスクに「攻撃的印象」を与えている。従来装備されていたフォグランプは廃止され、標準LEDヘッドライトの明るさに対する自信の表れとされている。


上質さと快適性が進化した室内空間
電動感ある走りを支える184馬力
インテリアは質感と快適性を強化。全グレードで天井とAピラーをブラックで統一し、エアアウトレット周辺にマットクローム装飾を施し高級感を演出。上位グレードにはフットウェル照明やヒーター付きステアリングを追加。入門グレードのエレガンスにもワイヤレス充電パッドを標準装備し、普及グレードでも装備充実を図っている。
パワートレインは既存のe:HEVハイブリッドシステム(2.0リッター・Atkinsonサイクルエンジン+2モーター)を継承し、システム総出力184馬力を発揮。多くの走行環境で電気モーターが主導し、電気自動車に近い滑らかな加速感が特徴だ。

燃費21km/Lで実用性も十分
欧州Cセグメントで存在感アップ
このシステムにより、欧州のWLTP基準および日本国内換算ともに、リッターあたり約21kmの燃費性能を維持。1回の給油で800km以上の走行が可能であり、効率と実用性を高次元で両立している。
今回の刷新により、フォルクスワーゲンゴルフなど競争が激しいCセグメント市場での存在感がさらに高まる。ホンダは洗練された顔つき、商品性の強化、運転の楽しさという価値を前面に打ち出すことで、欧州ユーザーに強く訴求する戦略を描いている。
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