ドリーミー、ハイパーカー市場に挑戦
ブガッティ風デザインと独自EV技術
ドイツ生産構想とCES公開予定

【引用:ドリーミー】中国のロボット掃除機メーカー「ドリーミー」が、自動車業界に衝撃を与えている。同社が公開した初の電気自動車レンダリング画像は、馬蹄形グリルやスパイン、C字型リアフェンダーなど、ブガッティ・シロンを想起させる要素を取り入れており、家電新興企業がわずか8年でハイパーカー市場に挑戦状を叩きつけた形だ。
CEOのユー・ハオ氏は先月末に自動車事業参入を正式表明。SNSで公開した4ドアクーペ型EVレンダリングはAI生成とされ、ブガッティを彷彿とさせるデザインと共に、ステアリングを廃し大型タブレットを採用するなど独自の内装アイデアも打ち出した。


1500馬力超え狙うEVパワートレイン計画
ドイツ拠点と欧州生産体制構築
【引用:ドリーミー】ドリーミーはブガッティやケーニグセグに匹敵する性能をEVで実現する計画を掲げる。シロンの1,500馬力内燃機関を凌ぐ電動パワートレインを目指し、ユー氏は9月にドイツを訪問。ベルリン近郊のブランデンブルク地域を中心に工場候補地を視察し、テスラ・ギガファクトリー周辺も検討対象に含めている。
【引用:ドリーミー】ドイツを生産拠点に選ぶ狙いは、欧州の強固なサプライチェーンを活用し、開発期間を短縮するとともに物流コストを削減するためだ。これにより、欧州全域をカバーする生産・流通体制の構築を狙っている。現在は自動車製造の専門家やハードウェア技術者ら1,000人規模のチームを編成し、家電で培った高速デジタルモーターやAI制御技術をEV開発に応用している。

数千件特許を武器にCESで試作車公開へ
独自性確立が鍵となるドリーミーEV挑戦
【引用:ドリーミー】特許戦略も抜かりない。2025年5月時点で3,155件の登録済み特許と6,379件の出願中特許を保有している。ㅊこれを背景に、来年1月のラスベガスCESで実物プロトタイプを披露する予定で、2027年までに世界最速EVの量産を目指す。
ドリーミー関係者は「ロボットやスマートハードウェア技術を自動車に融合させ、新たな価値を創出する」と意欲を示している。世界の顧客に革新的なEV体験を提供するとしつつ、ブガッティを思わせるデザインから出発しただけに、独自性を確立できるかが今後の大きな課題となりそうだ。
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