人型ロボットが人工知能(AI)を利用して描いた美術作品が、サザビーズのオークションに初めて出品される予定だ。
24日(現地時間)「CNN」はサザビーズが今月末のオークションにイギリスの美術商エイダン・メラー氏の発案で生まれた人間ロボット「Ai-Da」が描いた作品を出品すると報じた。
(女性の性別が与えられた)Ai-Daは、目の中のカメラとロボットアームを使って絵を描く。
今回出品される作品は『A.I. God. Portrait of Alan Turing(2024)』で、数学者でAIとコンピューター科学のパイオニアと呼ばれるアラン・チューリング氏を描いたものだ。
メラー氏は「Ai-Daの作品は社会とテクノロジーの関係を際立たせ、芸術に社会の変化が反映されるという長い伝統を浮き彫りにする」と説明した。
そして「過去を振り返ると、偉大な芸術家たちは皆、社会の変化や変遷に共感し、自身の芸術作品を通じて探求してきた。それを実行するために機械に制作させる以上の方法があるだろうか」と話した。
この作品は、今年5月にスイス・ジュネーブの国連本部で開催された「AI for Good Global Summit」にも展示された。
Ai-DaはCNNとのインタビューで、自分の言葉の「重要な価値」は「進化するテクノロジーに関する対話を果たせる能力だ」と語った。
Ai-Daの作品は12万ドル(約1,800万円)から18万ドル(約2,700万円)で落札されると予想されている。
メラー氏は収益の一部を「Ai-Daプロジェクト」に再投資する計画だと明らかにした。