人質解放の協力者に7億円超の報奨金を支払うとネタニヤフ首相がハマスの組織員にアピール

イスラエルのネタニヤフ首相は、パレスチナのイスラム組織「ハマス」によってガザ地区で拘束されている人質1人につき、500万ドル（約7億7,000万円）の報奨金を支払うと約束した。

19日（現地時間）ネタニヤフ首相はカッツ国防相とともにガザ地区を南北に二分するように、主要道路2本の1つ「サラハディン通り」と交差し、戦略的な中央交差点を形成する「ネツァリム回廊」を訪れ、ハマスの壊滅と人質救出を誓った。

ネタニヤフ首相は「拘束されているすべての人質の所在を特定して救出するためにあらゆる努力を尽くしている」とし、「我々は決して止まらない。生存している人質もすでに亡くなった人質も全員を家族のもとに連れ戻すまで続ける」と強調した。

そして「（イスラエル人の）人質に危害を加えようとする者は我々の追跡により必ず血を流すことになる」と警告した。

さらに、ハマスの組織員に対して、彼ら自ら人質を差し出すように促す「懐柔策」も呼びかけた。

「この混沌から抜け出したい者たちに告ぐ。人質を解放すれば、1人につき500万ドルを支払う。そして、家族と一緒に安全に脱出する手段を提供する」と話した。

ネタニヤフ首相は「君たちは選択の岐路に立たされている」と促しつつ、「我々は最終的にどんな方法を取ろうとも、すべての人質を救出するので、結果は同じだろう」と、イスラエルで人質の帰りを待つ家族らにもアピールした。