「若者を盾にする非人道的行為だ」韓国高官がロシア次官の隣で北朝鮮派兵を痛烈批判

21日午前（現地時間）、韓国の金善鎬（キム・ソンホ）国防部次官は、ラオスで開催された第11回ASEAN（東南アジア諸国連合）拡大国防相会議（ADMMプラス）に出席し、ウクライナを侵攻したロシアを支援するための北朝鮮軍派兵を厳しく非難した。

北朝鮮とロシアの軍事協力を強く批判した金次官の隣に座るロシア代表のアレクサンドル・フォミン国防次官は、明らかな不快感を示した。

金次官は会議での演説で「北朝鮮軍の派兵はロシアの違法な侵略行為に加担するものであり、若者を盾として利用する非人道的かつ反平和的な犯罪行為だ」と指摘した。

彼は「北朝鮮はロシアから派兵の見返りとして技術と資金を受け取り、再び核・ミサイル開発の高度化に利用するだろう」とし、「韓国はロシアと北朝鮮の違法行為を強く非難し、ロシアに派兵された北朝鮮軍の即時撤退を要求する」と述べた。

さらに「現在の北朝鮮とロシアの軍事的結託が継続しないよう、国際社会が団結して断固たる対応を取ることを提案する」と強調した。

ASEAN拡大国防相会議は、タイ、フィリピン、インドネシアなどASEAN10カ国と韓国、米国、中国、ロシアなど8カ国が参加する年次会合で、2010年に発足した。

また彼は、今年の韓国とASEANの関係が、「包括的戦略的パートナーシップ」に格上げされたことを機に、自由、平和、繁栄のインド太平洋地域の実現に向けてASEANとの協力を強化すると述べ、海洋安全保障、防衛産業・軍需、平和維持活動など多様な分野での協力拡大を表明した。