メインメニューへスキップ(上段) メインコンテンツへスキップ メインメニューへスキップ(下段)

地獄と化したハイチ 「400万人が人質状態」国連も見捨てた カリブの無法地帯で何が起きているのか

佐藤美穂 アクセス  

殺人・略奪・放火… 避難民2万人

国境なき医師団が医療活動を中断

カリブ海の島国ハイチで武装集団による暴力事態が続き、先週だけで少なくとも150人が死亡した。国際社会の無関心の中、人道支援団体まで撤退の動きを見せ、ハイチ国民の絶望感が深まっている。

国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は20日、11日から18日までの1週間で少なくとも150人の死者と92人の負傷者が出たと発表した。家を失い避難を余儀なくされた人々は2万人に達しているという。同日、フォルカー・テュルク国連人権高等弁務官は、ハイチ内の死者急増について「武装集団がハイチの首都ポルトープランスを完全に掌握しようと活動を強化している」と述べ、「首都に残る約400万人の住民が事実上人質状態に置かれている」と伝えた。

実際、ハイチでは毎日のように殺人、略奪、性的暴行、誘拐、放火などの凶悪犯罪が発生している。それに関連して、ロイター通信は、前日にポルトープランス近郊の住宅街で少なくとも25体の焼死体が確認されたと報道した。この地域は中産階級以上が居住する比較的安全な地域とされていたが、武装集団間の衝突が広がり、阿鼻叫喚に陥っている。

ハイチは2017年に国連平和維持軍が撤退して以降、武装集団が国を実効支配し、国家機能が麻痺状態にある。暫定政府が樹立されたものの、武装集団の暴力による治安悪化と貧困のため、国民の半数以上が基本的な生活すら維持できない状況だ。特に2021年7月のジョヴネル・モイーズ大統領暗殺以降、武装集団の跋扈により極度の混乱状態が続いている。

国際社会はハイチの状況悪化に対し、支援を躊躇する傾向にある。ハイチは2021年から国連に平和維持軍の派遣を要請しているが、加盟国間の意見対立により数年経っても具体的な支援策が示されず、人道支援の手も途絶えつつある。この日、国際人道支援団体の国境なき医師団(MSF)は、「医療スタッフと患者の安全が確保できる条件が整うまで、5カ所の医療施設での活動を中断する」と発表した。

佐藤美穂
CP-2023-0299@fastviewkorea.com

コメント0

300

コメント0

[ニュース] ランキング

  • 「麻薬戦争の前兆か」米フォード空母打撃群がカリブ海へ展開…ベネズエラに加わる“史上最大級の圧力”
  • 「日本へ行くな!」中国の超強硬措置 → 政府、外務省局長を緊急派遣…“手が付けられない対立”の行方は?
  • 「日韓防衛に再び暗雲」韓国海軍が海自との7年ぶり共同訓練を保留…“ブラックイーグルス給油撤回”の余波が直撃
  • 「チェルノブイリ最初の犠牲者の妻、ロシア空爆で死亡」…キーウに走った深い慟哭
  • 「ビットコインが9万4千ドルまで急落…」今年の上昇分が“一瞬で消失”、史上最高値からわずか1か月で25%下落
  • 「米国、国際法違反の懸念を無視」麻薬密輸船を攻撃し3人射殺…これまでに21隻撃沈・83人死亡

こんな記事も読まれています

  • クルマ好きの定番WD-40、応急時は頼れるが常用すると“逆効果”の恐れ
  • アメリカで“最も走らない車”、それでも運転評価が高いマツダ・ロードスターの理由
  • 運転席に潜む“目に見えない毒”、家族を守るための完全マニュアル
  • 自動運転事故めぐり責任分争…米裁判が示した“新たな基準”
  • 「クマが市内ショッピングモールにまで出没…」秋田イオンモールで起きた非常事態
  • 「日本へ行くな!」中国の超強硬措置 → 政府、外務省局長を緊急派遣…“手が付けられない対立”の行方は?
  • 「4400mの噴煙、火山雷も連発」…桜島“深夜の大噴火”!気象庁が警報発令、住民「呼吸しにくい」
  • 「日韓防衛に再び暗雲」韓国海軍が海自との7年ぶり共同訓練を保留…“ブラックイーグルス給油撤回”の余波が直撃

こんな記事も読まれています

  • クルマ好きの定番WD-40、応急時は頼れるが常用すると“逆効果”の恐れ
  • アメリカで“最も走らない車”、それでも運転評価が高いマツダ・ロードスターの理由
  • 運転席に潜む“目に見えない毒”、家族を守るための完全マニュアル
  • 自動運転事故めぐり責任分争…米裁判が示した“新たな基準”
  • 「クマが市内ショッピングモールにまで出没…」秋田イオンモールで起きた非常事態
  • 「日本へ行くな!」中国の超強硬措置 → 政府、外務省局長を緊急派遣…“手が付けられない対立”の行方は?
  • 「4400mの噴煙、火山雷も連発」…桜島“深夜の大噴火”!気象庁が警報発令、住民「呼吸しにくい」
  • 「日韓防衛に再び暗雲」韓国海軍が海自との7年ぶり共同訓練を保留…“ブラックイーグルス給油撤回”の余波が直撃

おすすめニュース

  • 1
    ザトウクジラが足元から急接近…ダイバー“飲み込まれる寸前”の衝撃瞬間

    トレンド 

  • 2
    英SNS350万の人気クリエイター、“がん闘病は嘘だった”と告白、しかし最も不可解なのは

    トレンド 

  • 3
    中国男、「1万回注射で人工腹筋」公開、8,700万円の“狂気美容”に波紋

    トレンド 

  • 4
    【誤算】巨大ニシキヘビに“首まで巻かれ水中へ”…観光ガイド、迂闊に触れて即ゲームオーバー寸前

    トレンド 

  • 5
    【狂気】6日間DDR144時間ぶっ通し…ハンガリー男、“人生全部ダンスマット”でギネス更新

    トレンド 

話題

  • 1
    世界トップ富豪の“質素アピール”?ゲイツ&バフェット、マック無料カードを自慢

    トレンド 

  • 2
    【ガチ警戒】ボニー・ブルーがまた来る! オーストラリアSNSで「最大の脅威」扱い

    トレンド 

  • 3
    「これだけ覚えればいい」ピックアップ購入で後悔しないための必須装備TOP3

    フォトニュース 

  • 4
    「大丈夫だろう」が危機を呼ぶ、無視した警告灯が招く“最悪の結末”

    モビリティー 

  • 5
    またアメリカ発の“意識高い系”? 明かり消して浴びる「ダークシャワー」が流行中らしい

    ライフスタイル 

シェア

[cosmosfarm_share_buttons url="https://dailyview.net" title="ピッコン" align="center"]