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「残業はもう怖くない」中国保険会社が「過労死」補償保険を発売、労働文化の助長だと批判殺到

川田翔平 アクセス  

引用:Getty Images*この画像は記事の内容と一切関係ありません
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中国の大手保険会社が過労死の場合に最大60万元(約1,236万円)を補償する保険商品を発売し、過酷な労働文化を助長するとの批判が高まっている。

12月2日(現地時間)、中国の「シャオシャン・モーニングヘラルド」などによると、最近中国の平安保険は、「996熱情勤務ゼロ心配保険」という名前の商品を発売した。この商品名は、中国の過酷な労働スタイルを象徴する「996勤務制」(午前9時から午後9時まで週6日勤務)に由来している。

この保険では、年間保険料が最低18元(約320円)で、契約者が過労や事故で死亡した場合、最大60万元(約1,236万円)を補償する内容となっている。

保険の広告には、「残業はもう怖くない。夜遅くまで働くあなたの夢を守るために加入しよう」というキャッチコピーが掲載され、午後10時を過ぎた時計と、コンピュータの前で働くサラリーマンの姿が描かれている。

この広告が公開されると、ネット上では超過勤務と過労を助長するものだとの批判が噴出した。ある保険代理人は、「突然死や事故の補償は一般的だが、この広告は996勤務制という不合理な労働環境を前面に押し出し、消費者を不快にさせた」と指摘した。

批判が広がる中、平安保険は「この商品は他の保険会社と共同で発売されたものであり、現在自社プラットフォームでは販売していない」と釈明した。また、企業向け団体保険として、社員10人当たり年間3,500元(約7万円)の保険料で突然死や医療事故などを補償する商品を提供していると説明した。

この保険商品に対する議論は、中国における過酷な労働文化「996勤務制」への関心を再び呼び起こし、労働環境の改善を求める声を一層高めている。

川田翔平
editor@kangnamtimes.com

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