北朝鮮当局が年末年始に合わせ、平壌（ピョンヤン）市民に水産物を供給したことが、27日に明らかになった。
北朝鮮専門メディア「デイリーNK」によると、平壌市内の情報筋が匿名で伝えたところによれば、平壌市は新年を前に市民向けに魚の供給を開始し、現在、市内の各水産物店では世帯ごとに魚が販売されているという。
情報筋によると、14日から平壌市民向けの水産物供給のため、内閣と人民軍傘下の水産事業所を総動員し、1週間以上にわたり水産物を満載したトラックが連日平壌市内の水産物店を往復しているという。
平壌市民向けの魚の供給は23日から開始され、中区域など中心部の住民には優先的に世帯別の供給リストが配布されたという。
北朝鮮当局が平壌市民向けに水産物を供給した背景が明らかになった。情報筋によると、14日から北朝鮮内閣と人民傘下の水産事業所が総動員され、水産物を満載したトラックが1週間以上にわたり平壌市内の水産物店を往復しているという。魚の供給は23日から開始され、中心部の住民に優先的に供給リストが配布された。当局は、可能な限り多くの平壌市民に魚を供給するため、主要な水産事業所を動員し、大量の水産物を確保したと説明している。
「また、平壌市商業部はこの供給を特別な贈り物として位置付け、水産物店を視察した上で、冷凍倉庫の点検も行ったという。
供給基準は3人世帯で冷凍魚2キロとされ、価格は魚種によって異なるが、ハタハタの場合、1キロあたり8,000ウォン（約1,402円）だという。
北朝鮮当局は最近、平壌市内の機関や企業に対し、これまで遅れていた賃金を今月は満額支給するよう指示したとされる。平壌市民の賃金は昨年より大幅に上昇しており、久しぶりに受け取った満額の月給を使い、市場価格より安価な水産物を喜んで購入しているという。
情報筋によれば、北朝鮮当局による水産物の供給は無償ではなく、市場価格より若干安価で販売されているという。「多くの住民が、初めて満額の賃金を受け取った上、魚の供給も受け取ることができた」として党に感謝する住民が多く、平壌市民はすでに新年の雰囲気に浸っていると伝えられる。
北朝鮮当局が平壌市民向けの副食物供給を強化する背景には、経済難で沈滞する社会の雰囲気を改善し、当局への忠誠心を高める狙いがあるとみられる。
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