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急速に進化する北朝鮮軍、ロシアの支援で新たな脅威に…実戦経験がもたらす国際安全保障への影響

佐藤美穂 アクセス  

戦闘技術を急速に習得、現代戦に適応

ウクライナ・米当局「北朝鮮軍、脅威の新たなレベル…備えが必要」

ロシア・ウクライナ戦争に派兵された北朝鮮軍は、当初大きな戦力損失を被った可能性があるが、現代戦の経験を重ねる中で迅速に適応しているとの分析が出ている。

朝鮮戦争以来70年余り実戦経験のなかった北朝鮮軍が、ドローンなど最新兵器が投入されたウクライナ戦で直接戦闘経験を積んでおり、これが今後朝鮮半島はもとより国際安全保障にとっても脅威となり得るとの懸念が高まっている。

11日(現地時間)、AP通信はウクライナ軍と軍情報当局の間で、北朝鮮軍が急速に変化していると報じた。

北朝鮮軍はウクライナ戦争初期、ドローンなど現代兵器に関する知識が不足しており、戦術も旧式だと評価されていた。ウクライナ軍の報告書によると、北朝鮮軍は見通しの良い開けた場所で集団で移動し、敵に簡単に発見されるという致命的なミスを犯す場面があった。

ウクライナのシンクタンクCBAイニシアチブセンターの軍事専門家グリップ・ボロスキーは、北朝鮮軍のこうした戦術が、砲の精度が低く兵力の移動の観察が困難だった半世紀前の経験に基づいていると指摘した。

しかし、北朝鮮軍はロシア部隊と共同作戦を展開する中で急速に実戦経験を積み、現代戦に適応していると評価されている。

戦闘で北朝鮮軍を目撃したあるウクライナ軍人は、AP通信とのインタビューで、彼らが体系的によく訓練されており、ロシア軍よりも専門性が高かったと評価した。彼は「彼らは迅速で、身体的にも優れた準備ができており、規律を守って厳格に行動します。同じ訓練を数年間繰り返せば、目隠しをしても任務を完遂できるようになるでしょう」と語った。

ウクライナ軍の報告書によると、北朝鮮軍は開けた場所で集団移動を行い、待ち伏せ攻撃やドローン攻撃を受けて大きな被害を受けた。しかし、夜間作戦においては機敏かつ熟練した動きを見せたとされている。ウクライナ軍のアンドリー・ユソフ情報局報道官は、「数十年ぶりに北朝鮮軍が実戦経験を積んでいる」と述べ、「これはウクライナやヨーロッパのみならず、全世界にとって脅威となるだろう」と警告している。

ユソフ報道官は、北朝鮮軍が独自の武器と装備を使用し、爆発物を搭載したドローンに対する対処法を習得している点を強調し、これは一部のNATO加盟国ですら経験していないことだと述べた。

さらに、「これは新たなレベルの脅威であり、地域諸国は今後、この脅威に備えなければならない」と警告した。

北朝鮮は、世界最大規模の常備軍を擁し、その兵力は約120万人に上る。実戦経験を積むことになれば、北朝鮮はグローバルな安全保障において無視できない脅威となる可能性があるとの懸念が高まっている。

CBAイニシアティブセンターの軍事専門家ボロスキー氏は、北朝鮮軍が戦闘効率を高めるために必要な技術を習得するのは時間の問題だとし、「体系的な訓練と規律が加われば、相当な軍事力を発揮する可能性がある」と指摘した。

また、ドロシー・シェイ国連米国代表部次席大使は8日の国連安全保障理事会会議で、北朝鮮軍が急速に戦闘技術を習得していることへの危険性を警告した。シェイ次席大使は、「北朝鮮はロシアから軍事装備や技術、経験を得ることで大きな利益を得ており、これにより周辺国に対抗する戦争遂行能力が一層強化されている」と述べた。

一方、北朝鮮がロシアから得た軍事技術を活用し、世界的な武器販売や軍事訓練契約を推進しようとする可能性があることに懸念が示されている。ゼレンスキー大統領は8日、テレグラムチャンネルに投稿し、捕虜となった北朝鮮兵士2名が負傷した状態でキーウに移送され、ウクライナ保安局(SBU)の尋問を受けていることを伝えた。

佐藤美穂
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